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サンタが親だとバレたら子供になんて言えば?
子供がサンタクロースを信じ、クリスマスにわくわくしてる様子は親にとって癒される光景ですよね。
しかし子供が成長する中で、場合によっては、
「サンタってお父さん(お母さん)なの?」
と怪しまれるたり、バレることがあるかもしれません。
あるいは、夜中に枕元にプレゼントを置こうとしたときにうっかり子供が目を覚まして・・・なんてこともないとは言い切れない。
子供にサンタの正体がバレたとき、なんて親は言ったらいいのでしょう?
このときの対応は年齢によります。例えば
子供が6歳以下の場合、
「今年はサンタさんが風邪をひいて、代わりにプレゼントを渡すようにお父さん(お母さん)が頼まれたんだよ」
子供が7歳以上の場合、
「ごめんね。そう。プレゼントを置いていたのはお父さん(お母さん)なんだ。クリスマスは子供達が楽しめるように、親がサンタさんになることもあるんだ」
といったことを言うと理にかなっています。
以下、これらの根拠を。
子供のサンタの認識
サンタを信じている年齢
三重大学の研究論文によると、
6歳くらいまでは8割近くの子供達がサンタを信じています。
そして、
7歳以降からサンタを信じる子供は急激に減少していき、10歳頃には2割前後まで下がります。
さらに、幼児期のサンタに対する認識を細かくみると以下のような段階があります。
5歳頃
5歳頃はクリスマス会で大人が変装したサンタも枕元にプレゼントをおいてくれた人物もサンタであると信じている子供が多いです。
6歳頃
6歳頃になると、クリスマス会に登場したサンタは偽物だけどサンタは存在する。見てはないけれど、サンタさんは枕元にプレゼントをおいてくれたんだ。といった認識になります。
7,8歳頃
サンタを信じていない子が多数派になります。
現実と想像の切り分け
このように、
6歳くらいまでは、「目の前のサンタは親や先生だけれど、サンタは必ず世界のどこかにいるんだよ」といった説が通用するわけです。
サンタがいないとわかった子供の気持ち
広島大学の杉村研究室の資料によると、
サンタが実在しないという結論に至ったばかりの時期、子供は「ママとパパは嘘つき」といった反発や失望感を抱きます。
しかしながら、そういった反発や失望感は次第に許容され、大人になっていく中で「(自分の)子供もサンタクロースを信じてほしい」という考えに至ります。
親にとって子供のこのような反発や失望は、ある意味避けられないものでもあります。
サンタに限ったことではありませんが、
子供の認知能力の発達は段階があり、親は子供の時期に応じて物事の説明や話し方を調整してあげる必要があります。
サンタがいないと明らかに気付いているのに、親が幼い頃と同じように「サンタはいる」の一点張りでは子供もすっきりしないかもしれません。
まとめ
子供は7歳以降からサンタの存在を信じなくなっていきます。
子供の認知能力の発達は段階があり、親は子供の時期に応じて物事の説明や話し方を調整してあげる必要があります。
6歳くらいまでは、「目の前のサンタは親や先生だけれど、サンタは必ず世界のどこかにいる」といった現実に左右されず空想を維持できる傾向があります。
それ故に、
サンタの正体がバレても「でも本当のサンタは世界のどこかにいる」的な言い分が通用するのは6歳くらいまででしょう。
サンタが実在しないという結論に至ったばかりの時期には、子供は「ママとパパは嘘つき」といった反発や失望感を抱きます。
7歳以降は、下手に嘘をつくのではなく、まずはその事実を正直に認め、子供を思う親の気持ちを素直に言った方が気持ちは伝わるかもしれません。
とまあ、今回は「実はサンタがいない」という過程の下で話をしましたが、実際のところはわかりませんよね。
サンタクロースは、世界のどこかに存在するのかもしれませんね。
その他の記事
参考資料
『幼児におけるサンタクロースのリアリティに対する認識』(J-STAGE)2018年10月13日検索
『サンタクロースとクリスマス行事に対する大人の態度と支援』(三重大学)2018年10月13日検索
『幼児期のサンタクロース体験に関する発達心理学的研究』(幼児期の発達を探求する 杉村研究室 広島大学)2018年10月13日検索