子供がサンタクロースを信じている年齢
子供がサンタクロースを信じているのって何歳くらいまでなのでしょう?
クリスマスが近づくにつれ、サンタンさんに手紙を書いたりしてウキウキワクワクの我が子。
クリスマスの朝、枕元にあるプレゼントで大喜びする我が子の姿は、親にとって幸せな気持ちになる瞬間と言えます。
幼児期の子供はサンタクロースの存在をおおむね信じています。
そして年齢を重ねる中でサンタクロースは実在しないということに気付きだします。
サンタクロースが実在しないことに気付き始める時期は小学校2~3年生頃です。
以下、これらの根拠について挙げていきます。
サンタクロースを信じなくなる契機
三重大学の研究論文によると、
6歳くらいまでは8割近くの子供達がサンタクロースを信じています。
しかし7歳以降からサンタクロースを信じる子供は急激に減少していき、10歳頃には2割前後まで下がります。
このような経緯から、
8~10歳、つまり小学校3年生前後がサンタクロースを信じなくなる契機であることが考えられます。
さらに、広島大学の論文も合わせて考えると、子供は幼児期においてはサンタクロースの存在を信じているのが多数派です。
そして8~10歳頃から急激にサンタクロースを信じる子供は減少していきます。
サンタクロースが実在しないという結論に至ったばかりの時期には、子供は「ママとパパは嘘つき」といった反発や失望感を抱きます。
しかしながら、そういった反発や失望感は次第に許容され、大人になっていく中で「子供にサンタクロースを信じてほしい」という考えに至ります。
大人になると自分が信じていた年齢と同じくらいの年齢まで、自分の子供にもサンタクロースを信じていてほしいと思う傾向があります。
サンタの変装はばれてもいい?
サンタクロースの捉え方についてもう少し詳しく見てます。
子供がサンタクロースの存在を感じる機会は大きくは保育園や幼稚園のクリスマス会と家の枕元にプレゼントがあったときでしょう。
前者は先生が変装したサンタクロースに実際に会うことができ、後者は間接的にしかサンタクロースの存在を認知できません。
先述の論文によると、
5歳頃までは「クリスマス会に来たサンタ」も「家にプレゼントを持ってきてくれたサンタ」も両方が本物と認識する子供が多いです。
しかしながら、
6歳以降になると、「クリスマス会に来たサンタ」は偽物だけれど、サンタクロース自体は実在するという認識になります。
このように、成長に従って2つの認識を同時にできるようになるわけです。
これは、大人が安易に変装してそれが偽物だと子供が思っても、サンタに対する子供の夢が必ずしも壊れないことを示唆しています。
まとめ
以上のことからまとめです。
サンタクロースを信じているのは何歳頃まででしょう?
5歳頃まではクリスマス会で大人が変装したサンタも枕元にプレゼントをおいてくれた人物もサンタであると信じている子供が多いです。
6歳頃になると、クリスマス会に登場したサンタは偽物だけどサンタは存在する。見てはないけれど、サンタさんは枕元にプレゼントをおいてくれたんだ。といった認識になります。
6~7歳頃がサンタを信じている子供が多数派を占める最後の時期です。
8~10歳頃がサンタを信じなくなる時期です。
といった感じで、小学生の中期あたりがサンタクロースを信じる・信じないの分岐点になりそうですね。
最も、サンタクロースが本当のところ存在するのかしないのかは誰にもわかりません。
大人が「いない」と思い込んでいるだけで、本当は世界のどこかにサンタさんはいるのかもしれません。
その他の記事
参考資料
『幼児におけるサンタクロースのリアリティに対する認識』(J-STAGE)2018年10月13日検索
『サンタクロースとクリスマス行事に対する大人の態度と支援』(三重大学)2018年10月13日検索
『幼児期のサンタクロース体験に関する発達心理学的研究』(幼児期の発達を探求する 杉村研究室 広島大学)2018年10月13日検索