「これセクハラになっちゃうね」はうざい
会社などで、上司や年配の人が、
「こんなこと言ったら(したら)セクハラって言われちゃうね」
と冗談っぽく言うことがあります。
状況にもよるでしょうが、こういう表現は、
うざい、あるいはキモいのでやめたほうがいいと思います。
冗談っぽくするぶん余計にたちが悪い
例えば年配の男性が、若手の女性に
「そろそろ結婚しないの?あ、こういうのはセクハラになっちゃうかw」
というような表現をすることがあります。
まあ、セクハラですよね。
けれど、こういう表現の罪の根深いところは、
「これじゃあセクハラになっちゃうね」と本人が先手を打って言うことで、相手が「セクハラです」と言いにくくしているところです。
こう言われると、目下からしたら
「そんなことないですよ~」と返さないといけない空気になります。
ここで「セクハラです」と真面目に話すと、
被害者のほうが「空気が読めない人」という空気にされてしまいます。
そのため「これじゃあセクハラになっちゃうね」といった類の言い回しは非常にたちが悪いです。
言うくらいならしない
「これじゃあセクハラになっちゃうね」と言う人の多くは、そのあとの「そんなことないですよ~」という言葉を期待しています。
「自分と相手はセクハラっぽいことも許されるくらい仲が良いんだ」ということを言葉で確認したいのでしょう。
しかしながら、
「これじゃあセクハラになっちゃうね」と言葉で予防線をはっている時点で、相手と関係性なんてできていないのです。
「これじゃあセクハラになっちゃうね」と言葉を添えないと微妙なことなんて、最初からしない。
そのほうがよっぽど相手に好感を持ってもらえるし、仲良くなれます。
セクハラっぽい立ち入った発言をしたって、人との距離が縮まるものではありません。
おわりに
何をもってセクハラととるか。
これは状況によるので難しい問題です。
だからこそ、セクハラで人と距離を縮めようとするのではなく、
礼儀正しさと誠実さを持って人と接するようにします。
価値観が多様な時代ですが、人間関係において「礼儀正しさ」と「誠実さ」はいつでも使える武器になります。