いろいろな暗黙のルール

暗黙のルール辞典 「これセクハラになっちゃうね」って言わない

公開日:2019年12月4日


 
 

「これセクハラになっちゃうね」はうざい

会社などで、上司や年配の人が、
「こんなこと言ったら(したら)セクハラって言われちゃうね」
と冗談っぽく言うことがあります。

状況にもよるでしょうが、こういう表現は、
うざい、あるいはキモいのでやめたほうがいいと思います。

 
 
 

冗談っぽくするぶん余計にたちが悪い

例えば年配の男性が、若手の女性に
「そろそろ結婚しないの?あ、こういうのはセクハラになっちゃうかw」
というような表現をすることがあります。

まあ、セクハラですよね。

けれど、こういう表現の罪の根深いところは、
「これじゃあセクハラになっちゃうね」と本人が先手を打って言うことで、相手が「セクハラです」と言いにくくしているところです。

こう言われると、目下からしたら
「そんなことないですよ~」と返さないといけない空気になります。

ここで「セクハラです」と真面目に話すと、
被害者のほうが「空気が読めない人」という空気にされてしまいます。

そのため「これじゃあセクハラになっちゃうね」といった類の言い回しは非常にたちが悪いです。

 
 
 

言うくらいならしない

「これじゃあセクハラになっちゃうね」と言う人の多くは、そのあとの「そんなことないですよ~」という言葉を期待しています。

「自分と相手はセクハラっぽいことも許されるくらい仲が良いんだ」ということを言葉で確認したいのでしょう。

しかしながら、
「これじゃあセクハラになっちゃうね」と言葉で予防線をはっている時点で、相手と関係性なんてできていないのです。

「これじゃあセクハラになっちゃうね」と言葉を添えないと微妙なことなんて、最初からしない。
そのほうがよっぽど相手に好感を持ってもらえるし、仲良くなれます。

セクハラっぽい立ち入った発言をしたって、人との距離が縮まるものではありません。

 
 
 

おわりに

何をもってセクハラととるか。
これは状況によるので難しい問題です。

だからこそ、セクハラで人と距離を縮めようとするのではなく、
礼儀正しさと誠実さを持って人と接するようにします。

価値観が多様な時代ですが、人間関係において「礼儀正しさ」と「誠実さ」はいつでも使える武器になります。

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