聴力検査

選別聴覚検査(選別聴検)とは?|健康診断での聴力検査

公開日:2023年12月20日


 
 

選別聴覚検査(選別聴検)とは?

 選別聴覚検査とは、一般企業の健康診断などで行われる簡易的な聴力検査のことです。

 正確には「オージオメータを用いた選別聴覚検査」、略称としては「選別聴検」と言われます。

 簡易検査ではあるものの、標準的な聴力検査と比較した際の信頼性は高いです。

 このため詳細な検査を行う前段階、つまり一次検診として役立ちます。

 
 
 

解説

背景

 労働者に対する一般健康診断では聴力検査を行うことになっていますが、以前はその検査方法が具体的に示されていませんでした。

 このため1989年(平成元年)に労働安全衛生規則が改正され、一般健康診断での聴力検査でオージオメータを用いた実施が義務づけられました。

 つまり企業などので健康診断では、正式な装置(オージオメータ)で聴力検査を必ずしないといけなくなりました。

 これに伴い、一般健康診断での聴力検査の方法として挙がったのが選別聴覚検査です。

 
 

位置付け

 一般的に「聴力検査」と言うと、その検査方法は「標準純音聴力検査」が該当するかと思います。

 標準純音聴力検査はオージオメータを使用した聴力検査であり、左右の耳にヘッドホン状の装置をつけて行います。
 「音が聞こえたらボタンを押す」という一般的にイメージされる聴力検査であり、音は周波数別・大きさ別に複数回提示されます。

 選別聴覚検査はこの標準純音聴力検査よりも簡易で短時間で済む検査方法になります。

 手順は標準純音聴力検査と異なりますが、用いる道具は同じになります。
 オージオメータを用いて、被検者はヘッドホンをつけて音が聞こえたらボタンを押してもらいます。

 一般健康診断での選別聴覚検査は一次検診に該当します。
 一次検診で「所見あり」に該当した人は二次検診の受診を産業医より指示されます。

 
 

選別聴覚検査の信頼性

 
 

選別聴覚検査の方法

 
 

選別聴覚検査から見る健康診断の解説

 
 

加齢と聴力と健康診断の大切さ

 
 
 

参考資料

『選別聴覚検査による聴覚管理』(耳鼻咽喉科臨床学会)2023年6月29日閲覧

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