優秀な教師は生徒にどんな影響を与えるのか?
実際のところ、
教師が優秀であれば子供の人生は変わるのでしょうか?
教育学の研究によると、
子供の学力をきちんと向上させることができる先生の存在は、その後の子供達の人生にも良い影響を与えるようです。
以下、もう少し詳しく。
どんな先生が優秀か?
例えばテストで80点を取った子が、次も80点を取れる。
現状維持ですね。
この先生も悪い先生ではないでしょう。
しかし、テストで30点の子が35点を取れるようなれば、点数自体は高くはないですが、「変化」や「向上」があります。
このように、
生徒の学力に良い変化や向上をもたらすことを専門的には「付加価値」と言います。
付加価値は教師の能力を見る1つの指標です。
そして、
付加価値の高い先生に関わることは、
生徒にとって目先の学力だけでなくもっと全体的な影響を及ぼすことがわかっています。
優秀な先生が与える影響
教育学の研究によると、
能力の高い先生が指導を行った場合、子供は1年で1.5年分の学力を習得でき、
能力の低い先生が指導を行った場合は0.5年分しか習得できなかったようです。
また、
付加価値が高い先生は単に学力を向上させるだけでなく、
将来のその子達の大学の進学率を高め、
将来の収入を高め、
10代の望まない妊娠の確率を下げるなどの傾向があるようです。
さらに、
付加価値が低い教師を、平均的な教師に置き換えるだけで
子供の生涯収入を1学級全体を合わせて2500万円も上昇することができるようです。
おわりに
何をもって「優秀な教師」か。
これは難しい問題ですね。
きっと答えは人それぞれだし、生徒にとっても答えはそれぞれでしょうし、それぞれでいいのだと思います。
ただ、強いて例を挙げるなら、
「優秀な先生」とは生徒に良い変化を起こせる先生ではないでしょうか。
勉強ができる子もいれば苦手な子もいます。
スポーツが得意な子もいれば苦手な子もいます。
いろんな子がいます。
子供達それぞれに合った「変化」をもたらせる先生が、その子にとって貴重な先生なのかもしれません。
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