非認知能力は年齢と共にどう変化するか?
昨今、教育において育みたい能力として「非認知能力」が注目されています。(非認知スキル、非認知的能力)
非認知能力は年齢と共にどのように変化するのでしょうか。
小学生の非認知能力は年齢と共に低下する傾向があると考えられます。
子供の非認知能力の一時的な低下は、青年期への移行の特徴と考えられています。
解説
社会情動的スキル
非認知能力は専門的には「社会情動的スキル(Social and Emotional Skills)」と表現されます。
OECD(経済協力開発機構)は社会情動的スキルは目標の達成(忍耐力・自己制御・目標への情熱)、他者との協働(社交性・敬意・思いやり)、感情のコントロール(自尊心・楽観性・自信)の要素で構成されると考えています。
そして社会情動的スキルは、ウェルビーイングとも関係があると考えられています。
ウェルビーイングとは、身体的・精神的に・社会的に良い状態にあることであり、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含む概念です。
SESの評価と研究
日本幼少児健康教育学会の論文に、小学生の社会情動的スキルが年齢と共にどう変化するのか研究したものがあります。
これによると、社会情動的スキルは高学年になるとそれまでより低下する傾向があることがわかります。
この研究では、小学生用・社会情動的スキル評価尺度にて小学生の社会情動的スキルを縦断的に調査しています。
その結果、社会情動的スキルの合計得点は4、5年生よりも6年生が低い傾向にあるようです。
またこのような傾向について、社会情動的スキルの一時的な低下は青年期(13歳~17歳)への移行の特徴とも考えられています。
参考資料
山田淳子、松田繁樹、辻延浩(2023)『小学生用・社会情動的スキル評価尺度の開発』(日本発育発達学会)2026年5月27日閲覧
山田淳子、松田繁樹(2025)『小学生の社会情動的スキルの性差および学年差~3年間の縦断データの分析~』(日本幼少児健康教育学会)2026年7月7日閲覧

