まとめ 摂食嚥下障害の評価

摂食嚥下スクリーニング検査一覧

公開日:2017年9月25日

摂食嚥下障害の評価に有効なスクリーニングテストをまとめます。
 
 
 
反復唾液飲みテスト(RSST)
唾液を飲み込んでもらうテストです。水分や食物を摂取しないぶん、最も安全なテストと言えます。
 
 
水飲みテスト、改訂水飲みテスト
実際に水を飲んでもらいます。改訂のほうが水が少ないです。
 
 
フードテスト
実際に食べてもらいます。プリンなど食べやすい物を使います。
 
 
パルスオキシメーターによる摂食嚥下スクリーニング
上記テストと並行して行います。嚥下の様子をモニターします。
頸部聴診と一緒に行うことが多いです。
 
 
 
 
 
 
その他、その場で施行すると情報になる手技を追記します。
 
 
 

嚥下に意識を集中させる

 
何気なく嚥下したときと意識を集中させて嚥下したときに差があるのかないのかも重要な情報になります。
 
 
 

頸部前屈

 
一般に頸部を前屈したほうが誤嚥のリスクは減ります。
普段誤嚥していても、その患者さんが頸部前屈で誤嚥が軽減するか否かも確認しておきましょう。
 
 
 

息こらえ嚥下

 
声帯レベルでの気道閉鎖を促す方法に息こらえ嚥下があります。
方法は以下の通りです。

・飲食物を口に入れます。
・鼻から息を吸い込み、息をこらえます。
・息をこらえた状態で嚥下します。
・嚥下したあと、口から息を強めに吐きます。あるいは咳払いをします。

飲食物は口にある状態で、口で息をして誤嚥しないように気をつけましょう。
 
 
 

頸部回旋(嚥下前横向き嚥下)

 
誤嚥に左右さなどがある場合の検出に。
 
 
 

リクライニング姿勢での飲水や摂食

 
姿勢によって同じ嚥下機能でも誤嚥のリスクは変化します。
姿勢の違いによる患者さんの嚥下の様子の違いも把握しておきましょう。
 
 
 

水分にとろみをつける

 
飲み込む際の流れ込みが速く、誤嚥しやすい形態である水分。
とろみをつけることで流入速度が遅くなり誤嚥のリスクが軽減します。
 
 
 
 
 
 
【参考文献】
藤島一郎、柴本勇『動画でわかる 摂食・嚥下リハビリテーション』中山書店、2004年

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