会話をというのはやり方次第で相手と信頼関係を築くことができます。
そこには聞き方・話し方のテクニックというものがあって、ただ漫然と話すことではありません。
今日はより信頼関係を築ける会話の仕方をまとめます。
人の話を聞くときに、不用意にアドバイスしたり「良い・悪い」を決めるべきではありません。
ただありのままに聞くことは必要です。
そう考えると、
何を言うかより、何を言わないかのほうが聞き手には大切です。
余計な口を挟みたくなる気持ちをぐっと抑え、
相手の話を聞きただただ相手を理解することに努める。
これが大切です。
相手の話を聞くときに、
過剰な感情表出を避けることも大切です。
過剰に驚く・喜ぶ・悲しむといったリアクションは相手の話の腰を折ることにもつながりかねません。
それにあまりリアクションが大きすぎると、次から話しづらくなることもあります。
相手にプレッシャーになるのです。
もちろん、適切な感情を表現することは大切。
要はその程度の問題なのです。
例えば自分の感情表出を3分の1程度にする感覚で。
ただししっかりと相手が話を聞いてもらっているという手ごたえを感じられるようにはしましょう。
相手の話を聞くときに何かしらの反応が必要ですが、
「そっかあ」は万能の相槌です。
否定もせず、アドバイスもせず、ただただ相手の話を受け止める「そっかあ」は魔法の言葉です。
オウム返しも万能の相槌です。
会話のテクニックの一つとして、
敬語とタメ口を混ぜるという方法があります。
例えば上司が部下に対して
「この企画書類を今月中にお願いします。期待してるよ」
といった表現です。
敬語とタメ口を混ぜる表現はコードスイッチとも言われます。
コードスイッチは表現にメリハリをつける効果があります。
先ほどの例で言うと、
「この企画書類を今月中にお願いします」という敬語で書類の締め切りに緊張感を持たせつつ、「期待してるよ」というタメ口でフレンドリーな感じを出しています。
コードスイッチは一般に目上から目下に使うことが多いです。
敬語とタメ口を織り交ぜることで距離感を自在に変化させます。
距離感を変化させることで自然に距離を縮めることができます。
コードスイッチは目下が使うと一歩間違うと失礼にあたるのでリスクが高いです。
そういう場合はタメ口ではなく方言などを使うとよいでしょう。
敬語とタメ口の織り交ぜは目下ではリスクが高いので、
標準語の敬語と方言の敬語を混ぜるという方法です。
「私も嬉しい」「私も悲しく思う」
会話をするときは感情の共有が大切です。
そして「私」という主語をつけることが大切です。
あなた自身がどう感じたか。
あなたと相手が共有できたかが大切なのです。
会話において相手の特定の答えを追求しないことも大切です。
会話において大切なのは特定の話題に必ず答えることではありません。
答えにくいことはサクッと流してテンポよく進めることが大切なのです。
そういう意味では相手に「はい」か「いいえ」で答えてもらうような質問の仕方は避けるべきです。
自由に答えられるオープンエンドな質問を心がけましょう。
関連記事:相手の斜め45度に座る。安心感を与える会話術。
関連記事:ピーク・エンドの法則とは?~効率的なコミュニケーションの方法~
【参考文献】
『プロカウンセラーの聞く技術 話す技術』マルコ社、2012年