教育現場での経験や発達心理学を基に、
アニメの対象年齢などを考えていきます。
クレヨンしんちゃんの対象年齢は?
国民的アニメである「クレヨンしんちゃん」。
一昔前は下品な言動や演出もあり「子供に見せたくないアニメ」として批判を受けることもありましたが、
近年は等身大の家族のかたちとして大人を感動させることも少なくありませんね。
クレヨンしんちゃんは何歳向けのアニメなのでしょう?
基本的にアニメなどのエンターテイメントは好きなように楽しめばよくて、「年齢」を決めることはナンセンスだとは思いますが、
アニメ「クレヨンしんちゃん」は保育園後半から小学校低学年頃が対象年齢になるのではと考えられます。
クレヨンしんちゃんの解説
もともとは青年向けの漫画雑誌に連載されていた「クレヨンしんちゃん」。
青年向け、つまり20代前後ないし30代頃の人をターゲットにしていたことがわかります。
実際に漫画原作を見ると大人向けの皮肉や切り込んだ表現があるなあと思います。
一方で、アニメとなると放送時間からわかるように幾分子供向け、マイルドな表現・構成になっていることがわかります。
エンターテイメント分野において有名なKADOKAWAを親会社とする「KADOKAWA Game Linkage」の調査によると、
アニメ「クレヨンしんちゃん」の視聴者で最も多い年齢層は5~9歳となっています。
続いて多いのが10~19歳の層で、
その後は年齢が高くなるにつれて割合が低くなっていきます。
このように、クレヨンしんちゃんは幼児期後半から学童期前半のお子さんに好まれていることがわかります。
クレヨンしんちゃんのレビュー
本サイトの運営者である私は、以前は幼児期のお子さんの学習指導を行う仕事をしていた時期があります。
子供達のモチベーションを上げるため、いろんな教材や会話のネタを準備するわけですが、
好きなキャラクターに関して「しんちゃん」が挙がることは少ない印象でした。
おおむね小さい子はアンパンマン、その後は「○○レンジャー」やプリキュア、そしてもう少し年齢を重ねるとポケモンなどになっていく印象でした。
ロボットも魔法も出ない、動物や妖精がしゃべったりもしない。
良くも悪くも日常を描くクレヨンしんちゃんは、
ストーリーや展開自体に面白みを見出さなければ楽しめないアニメです。
子供の発達を見る検査に、
LCSA(学齢版 言語・コミュニケーション発達スケール)
というものがあります。
発達心理学や言語検査の傾向を見ると、
子供は幼児期後半から学童期頃に嘘を見抜いたり、「皮肉」を理解し始めます。
クレヨンしんちゃんを楽しむには、こういったしんちゃんの大人に対する皮肉や登場人物達の心情を理解する必要があるのではないのでしょうか。
おわりに
近年はクレヨンしんちゃんもずいぶんと表現が自主規制され、穏やかな表現が増えたなあと思います。
またアニメにおける長寿番組としてはクレヨンしんちゃんだけでなくサザエさんやドラえもんなども挙がるかと思います。
こういった長寿番組の中で、クレヨンしんちゃんは最も時代に合わせて登場人物の生活スタイルや背景が変化しているなあと思います。
ポケベルやガラケー、スマホなど時代に合わせて持ち物が変わる「ひろし」に時の流れを感じます。
補足記事
参考資料
『アニメマーケティング白書 2018』(f-ism.net)(KADOKAWA Game Linkage)2020年6月27日検索