障害者施設で働くときに職員が受けそうなセクハラの一例を。
もちろん例えばの話で、こういったセクハラがない職場が大多数であることは言っておきます。
施設で起こると考えられるセクハラには、
「職員が受けるセクハラ」と「利用者が受けるセクハラ」があります。
全部書くと話が長くなるので、今日はとりあえず「職員が受けるセクハラ」のパターンを考えます。
「職員が受けるセクハラ」には「利用者から」受けるパターンと「職員(同僚や上司や部下)から」受けるパターンがあります。
1. 介助スタッフを選ぶ人
障害者施設では少なからず利用者をスタッフが介助する場面があります。
利用者が介助をしてもらうときに「○○さんがいい」「○○さんは嫌」とスタッフを選ぶことは無きにしも非ずです。
スタッフ側に責任がある場合もありますが、
中には「かっこい男性だから」とか「若い女性だから」とか性的な観点からスタッフを選ぶことも。
多くの施設では、そういった要望には対応しないスタンスを取っています。
自分が誰かに介助を断られても、1人で悩まず周りに相談しながらやっていくほうがいいでしょう。
また、日本の少子高齢化が進んでいる昨今、障害者施設でも利用者の高齢化は進んでいます。
利用者のほうがスタッフより年上なんてことも珍しくありません。
一部の人では、利用者からスタッフにお説教(?)を受けることも。
「早く結婚しなさい」「子供はまだ作らないの?」
そういったある意味「余計なお世話」を言われることもあるので、ストレスになるときは上司に相談を。
2. 連絡先を聞いてくる
携帯電話を持っている利用者も、施設によってはいるでしょう。
利用者からメールアドレスやLINEを聞かれることもあるっちゃあります。
「ただ教えるだけならいっか」と思っていたら、「毎日LINEがくる」「返信しないと怒る」などあとから問題になることも。
利用者にスタッフのプライベートな連絡先を教えるか否かはスタッフみんなで相談して一律の対応をとることが望ましいです。
「○○さんは教えてくれたのにあなたは教えてくれないの?」といった状況になると一番厄介です。
3. 職種の違い・立場の違い
障害者施設には看護師や介護士、場合によっては保育士やそのほか様々な職種のスタッフがいます。
単純にその人の性格だけでなく、職種が違うが故の互いの認識のズレからセクハラ・パワハラにつながることがあります。
よくあるのが、看護師・介護士間の職域問題。
看護師が介護士を少し下に見たような対応をしたり、
介護士が看護師に介護業務を押し付けたり。
もちろん全体からみればそういうことをする人は少数派でしょうが、そういったトラブルが起こることもないとは言えない。
分野が違う者同士、互いの仕事を尊重する姿勢が求められます。
4. 性別で業務が変わってしまう
「男性だから1人で利用者を抱えて介助できるでしょう」
「女性だから裁縫もできるでしょう」
そういった性別によって業務を押しつけられる可能性もあります。
他の仕事でもそうかもしれませんが、
施設のスタッフというのは、場所によっては
女性ばっかりの中に男性スタッフが1人、
男性ばっかりの中に女性スタッフが1人
っていう男女比がいびつになるパターンがあります。
あるいは、ベテランスタッフばっかりの中に新人がぽつり。
なんてことも。
いずれにせよ、
性別や年代が圧倒的に少数派になると価値観のズレが起こりやすいものです。