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異性間の子育てと同性間の子育て
親子の関係が異性であるのか同性であるのかで、子育ての対応や影響は微妙に異なります。
- 母親と息子
- 母親と娘
- 父親と息子
- 父親と娘
つまり上記のような組み合わせによって、子育ての傾向が異なっていきます。
解説
家庭的役割受容の影響
親が日々の役割を受容できることは、子供に対する受容につながりそれが子供の心の健康へとつながっていきます。
親が役割を受容するとは、家庭での自分の立ち位置・することについて満足し、有能感や達成感を持てているということです。
親が家庭での役割を受容できると、それは子供を受容できる姿勢につながっていきます。
思春期の子供にとって、親が自分を受け入れてくれる存在であることは重要です。
親の受容的態度は子供の心の安定につながり、それは精神面の健康に寄与すると考えられます。
親の役割受容と子育ての自信
流れをまとめると以下のように考えられます。
親の役割受容ができる
(親が仕事に受容・自信がある)
(親が家庭役割に受容・自信がある)
↓
親の養育態度が良好になる
(親が子供に受容的になれる)
(親が子育てに自信が持てる)
↓
子供が自分の家庭環境を良い環境と思える
↓
子供の精神面の健康が保たれる
このように、親の心の状態が充実すると子育てにそれが影響し良い循環となります。
しかしこの流れは親が女性か男性か(つまり母親か父親か)、子供が女児か男児か(つまり娘か息子か)で微妙に傾向や特徴が異なります。
父母と男児・女児の関係
母親と息子
母親と娘
父親と息子
父親と娘
参考資料
山本三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2008)『両親の役割受容, 親役割行動と思春期にある子どもの精神的健康との関連』 (日本小児保健協会 小児保健研究オンラインジャーナル(隔月刊))2024年8月31日閲覧
髙見三奈、佐藤幸子、塩飽仁(2009)『親の役割受容と親役割行動が子どもの評価する家族機能と精神的健康に与える影響』(一般社団法人 日本看護研究学会)2024年8月31日閲覧