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促音・長音・発音・拗音とは?
- 促音(そくおん):小さい「っ」
- 長音(ちょうおん):「ー」俗に言う伸ばし棒
- 撥音(はつおん):「ん」
- 拗音(ようおん):小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」
日本語の音の分類において「促音」や「撥音」といった言葉の意味は上記のようになります。
また、このうち「促音」「長音」「撥音」は「特殊音節(とくしゅおんせつ)」と呼ばれます。
解説
日本語とモーラ(拍)
モーラとは言葉の音を時間の長さで区切った単位のことです。
例えば私達は「びか(美化)」という言葉を聞いたとき、感覚的に2つの音が含まれていることがわかります。
しかし「ビーカー」という言葉を聞いたときは、先程の「びか」よりも音が長く、音が多い感覚を覚えます。
日本語はおおむねモーラ単位で文字を割り当ています。
そしてモーラの観点から見るとやや特殊なもの(小さい「ゃ」など)は特殊音節とされています。
以下、促音・長音・発音・拗音も含め、日本語の音における様々な名称を見ていきます。
音の分類
促音(そくおん)
促音は小さい「っ」のことです。
長音(ちょうおん)
長音は「ー」であり、俗に言う「伸ばし棒」のことです。
「おかあさん」などの「あ」も長音と言えます。
撥音(はつおん)
撥音とは「ん」のことです。
平仮名としては他の文字と同様に1文字ですが、モーラの観点で見るとやや特殊な音です。
例えば幼い子供であれば、「メロン」など「ん」を含む単語は音の数を認知しにくい場合があります。
拗音(ようおん):小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」
拗音は小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」のことです。
直音
直音とは1モーラを形成する基本的な音です。
要するに五十音表にあるような「あ」「か」、「ば」「ぷ」などです。
濁音
濁音は要するに点々が付いた音です。
「が」や「ざ」など。
半濁音
半濁音は要するに丸が付いた音です。
「ぱ」や「ぴ」など。
参考資料
『仮名読みの獲得過程に対する音韻操作能力の関与』(日本音声言語医学会)2024年1月26日閲覧