音韻意識

促音・長音・撥音・拗音とは?|特殊拍や日本語のモーラの覚え方

公開日:2024年3月5日


 
 

促音・長音・発音・拗音とは?

  • 促音(そくおん):小さい「っ」
  • 長音(ちょうおん):「ー」俗に言う伸ばし棒
  • 撥音(はつおん):「ん」
  • 拗音(ようおん):小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」

 日本語の音の分類において「促音」や「撥音」といった言葉の意味は上記のようになります。

 また、このうち「促音」「長音」「撥音」は「特殊音節(とくしゅおんせつ)」と呼ばれます。

 
 
 

解説

日本語とモーラ(拍)

 モーラとは言葉の音を時間の長さで区切った単位のことです。

 例えば私達は「びか(美化)」という言葉を聞いたとき、感覚的に2つの音が含まれていることがわかります。
 しかし「ビーカー」という言葉を聞いたときは、先程の「びか」よりも音が長く、音が多い感覚を覚えます。

 日本語はおおむねモーラ単位で文字を割り当ています。
 そしてモーラの観点から見るとやや特殊なもの(小さい「ゃ」など)は特殊音節とされています。

 以下、促音・長音・発音・拗音も含め、日本語の音における様々な名称を見ていきます。

 
 
 

音の分類

促音(そくおん)

 促音は小さい「っ」のことです。

 
 

長音(ちょうおん)

 長音は「ー」であり、俗に言う「伸ばし棒」のことです。

 「おかあさん」などの「あ」も長音と言えます。

 
 

撥音(はつおん)

 撥音とは「ん」のことです。

 平仮名としては他の文字と同様に1文字ですが、モーラの観点で見るとやや特殊な音です。

 例えば幼い子供であれば、「メロン」など「ん」を含む単語は音の数を認知しにくい場合があります。

 
 

拗音(ようおん):小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」

 拗音は小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」のことです。

 
 

直音

 直音とは1モーラを形成する基本的な音です。
 要するに五十音表にあるような「あ」「か」、「ば」「ぷ」などです。

 
 

濁音

 濁音は要するに点々が付いた音です。

 「が」や「ざ」など。

 
 

半濁音

 半濁音は要するに丸が付いた音です。

 「ぱ」や「ぴ」など。

 
 
 

参考資料

『仮名読みの獲得過程に対する音韻操作能力の関与』(日本音声言語医学会)2024年1月26日閲覧

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