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側音化構音の後戻り現象
機能性構音障害の中でも、側音化構音は改善に時間を要する傾向があります。
その背景の1つには、誤りが習慣化したゆえの自然治癒率の低さがあります。
このため、特に側音化構音の構音訓練においては訓練後に再び音が歪んでしまう後戻り・リバウンドに注意する必要があります。
解説
側音化構音とは?
側音化構音とは、呼気が口角の一方または両方から漏れることで音が歪んだ状態のことです。
傾向としては、「い」「き」「し」「ち」「に」など、イ段の音が比較的歪みます。
側音化構音は舌・口唇・下顎の偏位が強固に習慣化している場合が度々見られ、機能性構音障害の中で最も自然治癒率が低いと言われています。
側音化構音のリバウンドを防止するポイント
正確な弁別力を養う
正確な構音方法を習得しても、それを自分で維持できなければ訓練終了後に音の歪みが戻ってしまいます。
正しく構音するだけでなく、正しい音を自分で聞いて判断できる耳の力が必要です。
このため(構音訓練全般に言えることですが)正しい発音を行う「口の訓練」だけでなく、正しい音を聞き分ける「耳の訓練」もしっかり時間を割いて行うことが大切です。
また、指導者自身も子供の発音をしっかり聞き分ける耳の技量を持っておく必要があります。
慎重な予後予測を行う
「だいたい言えているから練習はこのくらいでいいだろう。あとは自然治癒するだろう」という予後予測の甘さは、後の歪の戻りにつながります。
側音化構音は特に自然治癒が難しい構音障害です。
自然治癒を楽観的に期待するのは避けましょう。また予後予測の甘さについては保護者と共有しておくことも大切です。
その他の要因への配慮
硬い物を食べない軟食傾向や、巧緻動作の苦手さなども遠因になる可能性があります。
このあたりはあくまで遠因でしょうが、子供の生活習慣も把握しておくのは有意義でしょう。
側音化構音へのアプローチ
側音化構音が改善しにくい理由
耳の訓練方法
参考資料
湧井豊『構音障害の指導技法-音の出し方とそのプログラム-』学苑社、1992年

