医療・福祉・療育コラム

初語(始語)ランキング|子供の言葉の発達と早期表出語

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子供が初めに話す言葉でよくあるもの

 子供が比較的早期から言えるようになる言葉の例としては、以下のようなものがあります。

  • マンマ
  • (イナイナイ)バー
  • ワンワン
  • アーアッ
  • バイバイ
  • はい
  • ブーブー
  • アイタ(いたい)
  • ネンネ
  • ニャンニャン

 もちろん家庭環境や個人差はあるでしょうから、必ずしもこれらが「最初の頃に言えないといけない」わけではないでしょう。

 
 
 

解説

早期表出語の例

 日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙(JCDIs)の標準化データを活用した日本言語学会の論文によると、日本の子供の早期表出語(比較的早く話し始める言葉)は冒頭で述べたようなものがあります。

 具体的には、1歳3か月(生後15か月)までに50%の子が言えた言葉は下記のようになります。

  • マンマ
  • (イナイナイ)バー
  • ワンワン
  • アーアッ

 ちなみに「バイバイ」は1歳4か月(生後16か月)で50%を超えています。

 また、生後1歳5か月(生後17か月)までに50%の子が言えたのは以下のような言葉でした。

  • はい
  • ブーブー
  • アイタ(いたい)
  • ネンネ
  • ニャンニャン

 子供の早期表出語を種類別で見ると、上位3種類は以下のようなものでした。

  • 普通名詞
  • 社会的な語
  • 人を表す語

 また50%を超える表出語彙が50語に達する月齢は生後15か月(1歳3か月)~21か月(1歳9か月)となっています。
 米国児の場合は12~18か月ですので、日本の方がやや遅い発達経過と言えます。

 
 

早期理解語彙

 語彙において言える言葉は「表出語彙」、(言えなくても)意味がわかる言葉は「理解語彙」と言います。

 子供の早期理解語彙については以下のようなものがあります。
 括弧内の年齢は、50%の子が言えた時点の年齢です。

  • バイバイ(10か月)
  • イナイナイバー(11か月)
  • ちょうだい(12か月)
  • マンマ(12か月)
  • ダメ(12か月)
  • おいで(12か月)
  • ワンワン(12か月)

 また50%を超える理解語彙が50語に達する月齢は生後10か月~15か月(1歳3か月)となっています。

 
 
 

参考資料

『日本の子どもの初期の語彙発達』(日本言語学会)2023年9月30日閲覧

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