その他の社会スキル

ソーシャルスキルを支える10個のスキル

公開日:2017年11月20日

ソーシャルスキルとは社会技能と訳されます。
社会の中で人と関わり合っていく上で必要とされるスキルです。

私達は一人では生きていけません。
物に対する技術や知能指数(IQ)といった能力だけでなく、社会や人とうまく関わるスキルが必要です。

補足記事:ソーシャルスキルトレーニングとは?
 
 
 

ソーシャルスキル

 
ソーシャルスキルは具体的には3つの力を指します。

・場の雰囲気が読みとれる
・自分の言動を他者がどう受け取るか想像できる
・自分の考えを相手にうまく伝えることができる

ではこれらのスキルを身につけるにはどんな力が必要でしょう?
以下、具体的に見ていきます。
 
 
 

意思決定能力

 
意思決定能力とは物事を決める力です。

物事を決める力は単に正しい選択をできればいいわけではありません。
その状況に合わせた所要時間で判断する力が大切です。

適切な所要時間をもって妥当な判断をできることが大切です。
迷ってばかりではいけないのです。
 
 
 

問題解決能力

 
問題解決には物事を論理的に考える必要があります。

物事を論理的に考えるには、
感情的にならず客観的に物事を見る必要があります。
 
 
 

豊かな想像力

 
豊かな想像能力も大切です。

様々な状況を想定する力。
様々な価値観を理解する力。

自分が想像しないこと、自分とは違うことが世の中には溢れています。

創造力を働かせる習慣を持つことは大切です。
 
 
 

適切に批判・質問できる力

 
相手を否定するというこは気分を害する恐れがありなかなか難しいものです。
しかし間違っていることを黙っていたりそれで自分を犠牲にするのも違います。
相手の心情を配慮しながら適切に批判する能力は社会生活で非常に重要です。
特に仕事では必要な場面が多いでしょう。

また、適切に質問をする力も必要です。
質問というのはなんでもしていいというわけではありません。
質問とはそれまで相手が話していた文脈に合うものでなければいけません。

自分の疑問、相手の文脈、そして周りに聞いている人がいたら周りの疑問。
この3者をとりもつ質問をできるのが「質問する力」です。

 
 
 

適切な自己開示

 
自己開示とは自分を開示すること、つまり自分のことを相手に知ってもらうことです。

ほどよく自己開示することで相手は安心感を得ます。
互いが同じ程度自己開示できることで信頼関係が生まれます。

気をつけるのは自分だけ開示しすぎないこと。
それではただの「自分語り」になってしまいます。

自分のことを少し開示し、それで安心かを覚えた相手が同じくらいの自己開示をしてくれる。
それに対して自分ももう一歩踏み込んで自己開示してみる。相手もそこに安心感を覚える。

その繰り返しです。

徐々に徐々に、自己開示の程度は相手と足並みを合わせていきます。
 
 
 

傾聴

 
傾聴とは相手を尊重し相手に共感しながら聞くことです。
ただ人の話を聞くことではありません。

補足記事:真似るは学ぶ。聞き上手が実践している模倣術
 
 
 

自己認知

 
自分を知ることは簡単なようで難しいものです。

例えば相手に言われて自分が怒った素振りをしていたわかります。
例えば体調を崩してはじめて自分が疲れていたんだと自覚します。

自分の変化や感情に目を向けて、自覚することは普段できているようでなかなかできていないものです。
 
 
 

情動対処

 
そして自分のことに気づけたら、それらに対処できるようになりましょう。

例えば怒っているとき、まったく関係ないことを10秒話したり考えたりするだけでも怒りのピークは過ぎるものです。

情動の対処は人それぞれで、自分でいろいろやってみて見つけて自覚して、使いこなす過程が大切です。
 
 
 

ストレスへの対処

 
情動対処同様に、ストレスへの対処も人それぞれです。

しかしながら、一般的には自分にとって楽しい習慣を行うことが効果的です。

ここで習慣と言った理由は、人は慣れていることをやると気分も平常に戻っていく性質があるからです。

「疲れたら、○○をしよう」と自分の好きなことを習慣にしておくと便利です。
 
 
 

共感性

 
相手の気持ちを考え、共感できる。
共感性というのはコミュニケーションにおいて重要です。

相手と同じになれというわけではありません。
相手の気持ちを考え、理解し、尊重しようということです。
 
 
 

最後に

 
いずれのスキルもどれが一番重要というわけではなく、相互に影響し合っています。
バランス良く身につけることが効果的です。
 
 
 
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