言語聴覚士とは?
言語聴覚士は文字通り、言語や聴覚についてリハビリを行うリハビリスタッフです。
言語聴覚士は医療職であり、正式な言語聴覚療法を行うには国家資格が必要になります。
言語聴覚士は国家資格を持つリハビリスタッフの1職種なわけです。
言語聴覚士とは英語で
Speech
Language
Hearing
Therapist
です。
頭文字をとってSTと現場では言われます。(2つしかとってませんね)
読み方は普通に「エスティー」です。
理学療法士(PT)と作業療法士(OT)に並ぶリハビリの国家資格です。
理学と作業が頭文字が2文字なので言語聴覚士も2文字なんでしょうかね・・・
病院における言語聴覚士の役割
先述の通り、言語聴覚士は言葉のリハビリを担当する医療職です。
言葉のリハビリですから、言葉に障害を持った人を対象にするわけです。
例えば失語症。喉頭癌などなんらかの疾患によって起こる音声障害、構音障害。
こういった言葉の障害に対するリハビリを行います。
また、言葉を話すということは口を動かすということです。そこから派生して物を食べることのリハビリも行ったりします。
脳卒中などの後遺症で食べたり飲んだりすることがうまくできない、
こういった飲食に関する障害を摂食嚥下障害(せっしょくえんげしょうがい)と言ったりします。
摂食嚥下障害のリハビリも言語聴覚士の分野の1つです。
小児における言語聴覚士の役割
リハビリというと成人や高齢者を対象にするイメージがありますね。
けれど実際は異なります。
成人分野に比べると少ないですが、
言語聴覚士が小児分野で働くこともけっこうあります。
成人のリハビリが脳卒中など後天的な障害であるのに対し、
小児のリハビリは先天的な疾患によるものが多いです。
例えば難聴。
滑舌が悪い、発音が苦手な構音障害。
ダウン症などの遺伝子疾患。
また、近年に急速に認知されている
自閉症やADHDなど発達障害のお子さんのリハビリも言語聴覚士の分野でもあります。
ちなみに発達障害のお子さんの場合、体の使い方の不器用さなどもみられることがあるため、作業療法士のリハビリと併行する場合もあります。
まとめ
以上のように、
言語聴覚士は言語や聴覚についてリハビリを行うリハビリスタッフです。
しかしながらその分野はけっこう広く、細分化されています。
近年の医療はかなり高度化し、同じ医療職でも自分の分野以外はちんぷんかんぷんということも珍しくありません。
リハビリ分野も例外ではないですし、言語聴覚士という1つの職種の中でも同様のことが言えます。
失語症、構音障害、聴覚障害、摂食嚥下障害、発達障害などなど様々な分野があります。