脳性麻痺や肢体不自由、そのほか何らかの障害がある場合、パソコンに特別な設定をし操作を補助することが多々あります。
パソコンンを設定する際は、障害を想定したソフトや設定を使うこともありますが、一般的なソフトや設定を工夫し結果として障害者用設定を作ることもあります。
Windowsパソコンでできる「スタートアップ」機能も、
そのような障害者のIT支援現場で使える一般機能のひとつです。
あなたがパソコンのWordを使って毎日日記を書くことを日課にしていたとします。
あなたはパソコンの電源をつけ、Wordを起動します。
そしてあなたは毎日確実にWordを使うので、いちいちWordを起動するのがめんどくさくなります。
「電源をつけたら、自動でWordも立ちあがってほしい」
そう思うようになります。
そういうときに役立つのがスタートアップの機能です。
「スタートアップ」は、
登録したソフトをパソコン起動時に自動で起動してくれる機能です。
障害者のIT支援現場において、パソコンを操作しやすくするソフトを導入することは多いです。
例えば「JoyToKey」。
JoyToKeyを使うとスイッチやコントローラーでパソコンを操作できるので肢体不自由の方には便利なソフトです。
補足記事:JoyToKeyとは?
しかしながら、パソコンを起動してからJoyToKeyを起動するのであれば、その人は常に「JoyToKeyを起動してもらう」という介助をしてもらわなければなりません。
「自立を促すソフトを起動するために介助が必要になる」というのは何とも矛盾した話です。
パソコンの起動と同時に、自動でJoyToKeyが起動すれば介助量が軽減できます。
スタートアップにソフトを登録してみましょう。
スタートアップの設定方法は、
スタートアップのフォルダに起動したいソフトのショートカットを入れるだけです。
スタートアップのフォルダの場所ですが、これはWindowsのバージョンにより多少異なります。
今回はどのバージョンでも共通した方法でやってみたいと思います。
「ファイル名を指定して実行」でスタートアップのフォルダを呼び出したいと思います。
補足記事:便利な「ファイル名を指定して実行」一覧
まずWindowsキー+Rキーを押します。
「Windowsキー」とはキーボードの左下にある、ウインドウズのロゴのキーです。
出てきたウインドウに、下記をコピペするか打ち込んでください。
shell:startup
するとスタートアップのフォルダが出てくると思います。
あとは、このフォルダの中に起動したいソフトのショートカットを入れましょう。
ちなみにショートカットの作り方は、起動したいソフトのアイコンを右クリックし、「ショートカットの作成」を。
また、スタートアップからやめたいときは、
フォルダの中のショートカットを削除すればOKです。