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子供にスライスチーズは何歳から?
子供にスライスチーズは何歳頃から食べさせていいものなのでしょう?
もちろん子供に乳製品に関するアレルギーなどがある場合は、医師の指示に従いましょう。
子供の成長には個人差があるのであくまで目安ですが、
子供にスライスチーズを食べさせる場合は1歳くらいからが目安と考えられます。
解説
スライスチーズとは?
製品にもよって異なるでしょうが、
一般的にスライスチーズはプロセスチーズを薄くスライスした物を指すかと思います。
乳を発酵させ凝固させた食品を私達は一般的に「チーズ」と認識していると思います。
これを分類としては「ナチュラルチーズ」と呼びます。
そしてこのナチュラルチーズを加熱し溶かし、冷やしたり乳化剤を加えることで再度成型・加工したものを「プロセスチーズ」と呼びます。
通常、ナチュラルチーズは菌が生きているため時間を経て味が深まっていく「熟成」という要素があります。
一方でプロセスチーズはその工程で菌が死滅するため熟成することはありません。
しかし製品が均一になる点や保存が容易である点などメリットもあります。
このように、スライスチーズは分類としてはプロセスチーズに該当すると考えられます。
離乳食におけるチーズ
厚生労働省による「授乳・離乳の支援ガイド」によると、離乳が進むにつれて塩分・脂肪分の少ないチーズを食材に用いてもよいとされています。
一般に離乳食は、
- 離乳初期(5~6か月)
- 離乳中期(7~8か月)
- 離乳後期(9~11か月)
- 離乳完了期(1歳~1歳6か月)
と大きく4段階に分けられます。
このうち乳製品の摂取が段階的に始まるのが離乳中期であり、生後7~8か月頃に相当します。
スライスチーズの栄養素
以上のようにチーズ自体は、塩分や脂肪分が少なければ離乳食中期(7~8か月頃)からが候補になっていくでしょう。
しかしながら、(製品にもよりますが)プロセスチーズはチーズの種類の中で塩分・脂肪分が特別に少ないわけではありません。
むしろ塩分に関しては比較的高い方と言えます。
例えば塩分が比較的少ないチーズにカッテージチーズがあります。
カッテージの場合100gあたりの食塩相当量はおよそ1.0gとなっています。
これに対してプロセスチーズは2.8gです。
このように、プロセスチーズを使ったスライスチーズは、塩分がやや高い可能性が考えられます。
スライスチーズの固さ
また、スライスチーズに用いられるプロセスチーズは、ある程度の弾力と固さがあるかと思います。
プロセスチーズの塊として一般的に出回っている物の1つに「ベビーチーズ」があるかと思います。
食べたことがある人はわかるかと思いますが、ベビーチーズは歯茎だけで潰せるほどの柔らかさではなく、歯で噛むことが必要な固さとなっています。
離乳後期にあたる生後9~11か月は、歯茎でつぶせる程度の固さの食材を食べる時期です。
スライスチーズは薄くスライスされているため幾分食べやすい形状ですが、それでも歯で噛む力はある程度必要なのではないかと考えられます。
先述の通りスライスチーズは塩分が高めである点も踏まえると、
スライスチーズを子供に食べさせる場合は、他の薄味・柔らかいチーズでまずは慣れて、その後に歯で噛む力も付き始めた1歳以降からが無難ではないかと考えられます。
離乳中期(7~8か月)とは?
参考資料
『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索
『食品成分データベース』(文部科学省)2022年1月15日検索
『チーズの種類』(meiji)2022年1月15日検索