子供がはじめて話す言葉(単語)を初語と言います。
初語はおおむね1歳前後に見られます。
今日は子供の初語についてです。
初語とは?
子供がはじめて話す意味のある単語を初語と言い、言語発達学的には初語は1歳前後みられるとされています。
初語は「わんわん(犬)」といったような幼児語でもOKです。
もっと言うと「わん」でも「わーわー」でもいいです。
つまり「きれいに大人の言葉を発音する」ことでなくてもいいわけです。
初語が出ているか否かは、その子がある物や人を特定の音で表わせているかという点が重要です。
犬を見ても猫を見ても「わんわん」と言うことがある
幼い頃は言葉が少ないもので、犬を見ても猫を見ても「わんわん」と言うことがあるかもしれません。
このように、特定の単語の音をいろんな物に広く使うことを過大汎用と言ったりします。
過大汎用は成長過程で誰にでも見られる行為です。
たとえ過大汎用であっても、その言葉はその子にとって語彙であることは変わりません。
大人目線では正しく使えてない言葉でも、成長過程から見て妥当な使い方であればその子にとっての語彙として数えます。
ボキャブラリースパートとは?
1歳前後に初語が見られ、その後1歳前半頃で5個前後の言葉数に至ります。
そして2歳頃には2語文が出始めます。
2語文とは「まんま、たべる」といった文章です。
子供の語彙というのは初めはゆっくりと増え、あるポイントを境にそれまでよりも急速に言葉が増え始めます。
この言葉がそれまでより急速に増える現象をボキャブラリースパートと言います。
ボキャブラリースパートは個人差はあるものの概ね1歳後半から2歳台に始まります。
初語に至るまでの言語発達
物事は段階を踏まえて進んでいくもので、子供の成長も例外ではありません。
初語が出るに至るにはそれなりの段階があります。
まずは生後、元気に泣けること。
元気に声を出せることは何より重要です。
たくさん泣いてたくさん笑いましょう。
生後3~4カ月頃から母音の発音が少しずつ見られます。
母音は「あいうえお」のこと。
発音は母音が基礎です。
生後6~8カ月からは人や物に向かって声を出せるかも大切です。
言葉はコミュニケーション意欲の高まりによって発達していきます。
言葉を話せないうちからでも、スキンシップや会話は大切だということです。
生後8~11カ月には子音の一部が出始めます。
子音とは母音(あいうえお)以外の音です。
「マ」や「パ」など唇を一旦閉じる音が出やすいです。
あるいは「タ」や「チャ」など舌先を使う音もとっつきやすい。
さらに音の繰り返しがあるかも重要な指標です。
まだ「ママ」と言葉にならなくても、「マーマーマー」と発音できる音を複数言えるか。
このような成長をたどりながら、大人の言葉を真似したり、むにゃむにゃと自分なりにおしゃべりをしながら初語に至ります。
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引用・参考サイト
『1語発話期後半にみられるボキャブラリー・スパートをめぐって』(J-STAGE)2018年3月8日検索