いろいろな暗黙のルール

【暗黙のルール辞典】職場を定時で帰ること

公開日:2020年6月18日

ソーシャルスキルとして、
暗黙のルールについて考えるページです。
 
 


 
 

職場を定時で帰ること

職場の環境やその人の価値観にもよるのでしょうが、

職場を定時で帰ることを繰り返していると、良い印象より悪い印象を持たれることが多いですね。

「定時で帰ることができないのは、仕事が遅いから」という価値観を持たれる海外とは逆ですね。

「残業をする=偉い、努力家」
「定時で帰る=やる気がない」
という図式が成り立ちやすいのは、日本の残念なところのような気もします。

 
 
 

残業と労働基準法

労働基準法としては、労働契約以上の時間働けば、それは残業になります。

残業は残業代を支払わないといけません。

けれど日本は残業代が出ない残業、「サービス残業」多いですね。

その背景には周りが残業しているという同調圧力や、「自分は仕事を完璧のこなせていないかも」という負い目があるのかもしれません。

しかしながら、多くの仕事は労働契約は時間で行っており、よほどのことがない限り、仕事が終わらない責任を問われることはありません。

ましてや、

仕事が終わらないならサービス残業をしないといけないという法律はないですし、定時で帰るのは労働者の権利です。

それでもなお、社会からサービス残業がなくならないのは

「残業してまで仕事をする人は偉い」という暗黙の了解があるからではないでしょうか。

 
 
 

定時で帰る職場

サービス残業が多い日本ですが、
場所によってはほぼ残業がない職場もあります。

そういった職場をホワイト企業なんて言ったりもしますね。
要するに労働環境が良い職場ですね。

他にも、絶対ではありませんが比較的残業が少ない仕事というのは存在します。

1つは公務員などすね。

成果と給料が必ずしも結び付いていない職業は比較的残業が少ないです。

また、勤務時間のパターンが非常に多様な職場も残業が少ないです。

例えば工場や介護など、24時間誰かが現場にいないといけない仕事です。

こういった仕事は入退社時間が誰かと入れ替わるかたちで行われるため、残業が発生しにくいです。

もちろん職場環境によりますが。

 
 
 

おわりに

サービス残業の有無は環境にもより、本当に様々です。

また好きで残業をしている人は、自由意思でやっているので問題ありません。

一番難しいのが、

残業が当たり前の職場・当たり前の人の近くで、自分がどう定時に帰るかですよね。

自分の仕事が不十分なまま帰れば「仕事もできないくせに」と思われます。

しかし自分の仕事を終わらせても、「人の仕事も手伝わずに自分だけ」と思われます。

本来は自分の仕事を済ませ、周囲をほどよく手伝い、協調性を持って定時で帰りたいものです。

けれど、

残業が横行する職場や人の前で、綺麗事で定時に帰ることはほぼ不可能と考えたほうがいいでしょう。

どこまでが「自分の仕事」かなんて人によって定義は様々ですし、人の仕事まで手伝っていたらキリがありません。

残業が多い職場で定時で帰るには、定時で帰ることを黙認されるような理由を考えるほうが効率的です。

具体的には、

「今日は妻の体調が悪い」
「子供の習い事の送迎に行かないといけない」
「体調が悪い」
「今日は研修会に参加する」
などです。

残業を行う暗黙のルールがある職場では、
定時で帰ることを批判しにくいような暗黙の了解のある理由を準備します。

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