食事中に席を立たないのはいつから?
子供が不用意に席を立たず落ち着て食事ができはじめるのはいつ頃からなのでしょうか。
個人差は当然ありますが目安としては、
子供が食事中に不用意に席を立たないのは、3歳後半から5歳前くらいからと考えられます。
解説
食事中の落ち着きと子供の発達
子供は小さい頃は落ち着きがなく、食事中に席を立ってしまうこともあるでしょう。
一方で、それがいつまでも何歳になっても続いていれば、親としても心配になってくるかもしれません。
「多少は席を立ってもしょうがないな」という時期と、「さすがにもう落ち着いて食事をできてもいい時期だろう」の客観的な境目は、何歳頃になるのでしょうか。
子供の発達を見る検査に、S-M社会生活能力検査というものがあります。
幼児期・学童期と比較的幅広い年齢帯で発達を見ることができる検査です。
言語能力や運動能力といった機能的な力だけでなく、検査の名前通り生活習慣に着目した項目も豊富な点が特徴と言えます。
上記によると、食事中に不用意に席を立たない生活習慣は、3歳6か月から4歳11か月頃の発達項目と位置付けられています。
このように、一般的な発達の目安としては、3歳後半から5歳になる頃にはある程度席に座って食事ができることが多いと考えられています。
子供の生活習慣の発達
なんでもそうですが、食事中の落ち着きについてもその子自身の発達水準や特性と、環境が相互に作用していると考えられます。
その子自身が落ち着きのない気質であったりすればなかなか席に座り続けることは難しいかもしれません。
一方で、例えばテレビをつけっぱなしなど食事に集中できない環境であれば、それも考えものです。
本人の成長や気質、環境の双方で食事場面は考える必要があります。
慎重な判断が必要ではあるでしょうが、例えば目安としては2歳や3歳になったばかりの頃に多少席を立つくらいは大目に見てあげてもいいかもしれません。
逆に5歳を過ぎても落ち着きがないのであれば、少し本人の発達の傾向や環境を見直してみてもいいかもしれません。