SNS上で「#MeToo」という形でセクハラの被害体験を告白・共有していこうという運動が話題になりましたね。
セクシャルな面だけでなく、世の中にはいろいろなハラスメントが存在します。
そして、障害を持った人がハラスメントの被害者になることもしばしばです。
今日は、障害を持った人が受けるハラスメントの例を考えてみます。
1. 障害者入所施設のハラスメント
障害があるがゆえに日常生活が難しい場合、しばしば障害者施設に入所することになります。
入所施設というのは施設によってはけっこうクローズな環境です。
情報の風通しが悪かったりします。
情報の風通しが悪いと、その環境の中だけの常識が固まって外からみると「ハラスメント?」と思えるような言動も出てくる可能性が。
よくあるのが、介助の問題です。
障害によってトイレや入浴動作が難しいと、スタッフに介助をしてもらうことになります。
この場合、男性の利用者には男性のスタッフ、女性の利用者には女性のスタッフが介助にあたることが望ましい。
つまり同性介助が望ましいわけです。
しかし、人員不足やスタッフの認識の違いから異性介助が行われることも少なくありません。
介護士不足が言われる昨今なので、異性介助が必ずしも「故意のハラスメント」に該当するわけではありませんが、徐々に改善すべき問題ではあると思います。
2. 「過剰に待たせる」というハラスメント
施設内でのハラスメントやトラブルは、直接的な言動が取り上げられることが多いです。
しかし一方で、「しない」「放っておく」という形での対応が問題になることもあります。
介助が必要な人がトイレに行きたいのに、ナースコールを押してもいつまでもスタッフが来ない。
入浴介助のために1時間以上も浴場の入り口で待たせる。
こういった「過剰に待たせる」こともハラスメントの1つではと考えます。
もちろん、人員不足や設備上の問題は仕方ありません。
けれど、「待たせることが当たり前」で、障害を持った方の時間を尊重しない姿勢がある場合は改善の必要があると思います。
3. 発達障害児へのハラスメント
障害を持った子供たちが保育園や幼稚園、学校に通う場合、特別な配慮が必要になる場合があります。
その子の特性に合った対応が必要になるということです。
お子さん達には「学ぶ権利」があることは当然ですが、
障害を持ったお子さんを受け入れたくない保育園・幼稚園・小学校も少なからずあります。
もちろん、露骨にそうは言いませんが。
なんとなく対応が悪い、受け入れの感じが良くない保育園・幼稚園・小学校があるものです。
障害があるがゆえに学ぶ機会を失うと、その子自身の可能性をムダにしてしまうかもしれません。
また、保育園や幼稚園、小学校を選択できないことでお母さんが仕事に行けなかったり通園時間がものすごくかかったりといった二次的な困難さも出てきます。
4. おわりに
どこからが「ハラスメント」で、どこまでが「人員や設備不足でのやむを得ない対応」なのかは判断が難しいところです。
なので「障害を持った当事者や家族」・「スタッフ」・「第三者」のそれぞれの意見を平等に把握した上で慎重に判断していきたいものです。

