小学生の国語力
小学生では何年生でどのくらいの国語力があったらいいのでしょう?
ざっくりとしては、
低学年で
順序や話題に沿った話し方ができるように目指します。
また読書に興味を持っていきます。
中学年で
筋道を立ててより論理的に・工夫して話せるよう目指します。
また文章も工夫することを考えます。
高学年で
相手の意図をより汲み取りながら話せるよう目指します。
また構成を考えより良い文章を書けるよう目指します。
小学校の国語の傾向
文部科学省の学習指導要領を参考にすると、
小学校の国語は
1〜2年生、3〜4年生、5〜6年生と
2学年ごとに内容が設定されています。
このあたりが1学年ごとに設定されている算数との違いですね。
全体を通してみると、
幼児期は基本文法や言葉の意味が焦点になるのに対し、
学童期では順序だった説明や要点を押さえるなど、
より論理的・コミュニケーション的な言葉の力を学ぶことになります。
学年別の国語の内容
1〜2年生
- 要点を意識して聞く
- 物事の順序を踏まえて話す
- 話題に沿って話す
- 読書を楽しむ
- 簡単な構成の文章を書く
3〜4年生
- 話の中心に気づけるよう聞く
- 筋道を立てて話す
- 幅広い読書
- 相手や目的に応じて工夫しながら書く
5〜6年生
- 相手の意図をつかみながら聞く
- 目的や意図に応じ的確に話す
- 計画的に話す
- 要旨をとらえながら読む
- 読書を通して考えが広がることを意識できる
- 構成の効果を考えながら書く
おわりに
算数などと比べると、
国語の学習内容はやや抽象的ですね。
逆に言うとそれだけ生活に根ざしているともとれます。
そう考えると、
算数などの理系教科、
社会などの暗記系と比べると、
国語は「なんとなくできている」と楽観的に考えがちかもしれません。
普段日常生活で「話せている」と、
国語の学習状況について問題点も見つけにくいです。
国語力は人生を通して使う力です。
その子の学習状況を丁寧に振り返って、過不足ない学習を行いたいものです。
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参考資料
『学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第1節 国語』(文部科学省)2020年4月14日検索