保育園や幼稚園の年長さんは、小学校入学前の最後の1年になります。
小学校入学に向けて、年長さんのうちにどんなことに取り組んだらいいのでしょう?どんなことができたほうがいいのでしょう?
集団行動がとれるかとか、身の回りのことを自分でできるか
小学校というと「本格的に勉強が始まる」という印象がありますよね。
しかしながら、小学校入学にあたっては勉強面よりむしろ生活面のほうが重要だったりします。
集団行動や身の回りのことができないとそもそも学校生活は送れません。
特に1・2年生という小学校低学年の時期は、単純に勉強ができるできないよりも集団行動がとれるかとか、身の回りのことを自分でできるかといったことが大切になってくるわけです。
洋服の脱ぎ着
身の回りのことというのはいろいろありますが、例えば着替え。
小学校入学までには、普段の洋服の脱ぎ着はできるようになっておいたほうがいいでしょう。
これはボタンやファスナーを自分でできることも含みます。
子供の発達を知る目安として津守式乳幼児精神発達質問紙というものがあります。
補足記事:津守式乳幼児精神発達質問紙とは?
津守式によると、親の手をほとんど借りずに洋服の脱ぎ着ができる時期は6歳頃だそうです。
さらに、脱いだ服を自分でたたんだりする(いつもではなくてもよい)のは7歳頃。
以上を踏まえると、
年長さんの時期に洋服の脱ぎ着を自立できるよう促すことは有意義であると考えることができますね。
自分からトイレに行けるか
着替えとならんで日々の生活で大切なことの1つにトイレがあります。
トイレに自分で行けるかというのも小学校生活ではすごく大事。
単純に自分で排泄できるかだけでなく、人に言われなくても自分からトイレに行けるかというのがポイントです。
先のことを考えて、自分でタイミングを見計らってトイレに行く。これが重要。
自分からトイレに行けるのは何歳頃か。これは文献によりばらつきがあります。その子自身の生活習慣や環境が大きく影響するので当然ですが。
しかしながら、おおむね6~7歳までには自分からトイレに行けても不思議ではありません。
早い子なら5歳前後で自分でタイミングをみてトイレに行けるでしょう。
給食の所要時間
給食も小学校生活に欠かせませんね。
お箸やスプーンを使って食事をする。
ある程度は好き嫌いせずいろんな物を食べる。
小学校では食器具の使い方や好き嫌いだけでなく、食べる所要時間もポイントになってきます。
急いで食べる必要はありませんが、ダラダラ食べをせず所要時間前後で食べきれるようなペース配分が必要です。
普段、お子さんが食事にかけている時間とお子さんが通う小学校の給食の所要時間を意識しておくといかもしれません。
おわりに
いろいろ目安は書きましたが、やはりお子さん自身が小学校を楽しみにすることが大切です。
勉強にせよ生活面にせよ、親からしたら「できるようになっておいてほしいこと」がいろいろあると思います。
けれど、親と子で小学校の楽しさをたくさん話すことが一番大切なのかもしれません。
「小学校が楽しみ」「小学校に行ってみたい」そう思えることがなによりです。