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およそ0歳でできること
やっと出会えたわが子。よろこびもある反面、何をどうしたらいいのか迷うことも多いでしょう。
0歳頃は何に関してもデリケートな時期で何かと育児に気を遣う時期ですよね。
0歳という時期は「歩く」とか「しゃべる」とわかりやすい変化がないぶん、お子さんの成長を捉えにくい面もあります。
個人差はありますが、
0歳台は「首がすわる」「一人で座る」など身体の安定、
「あいうえお」などの母音を出せる、人を見たり視線が合うといった、「意味のある言葉ではないけれど人を意識した関わり」がポイントになってきます。
以下、もう少し詳しく。
分野別の発達の目安
言葉の理解
0歳の頃は言葉や単語の意味がどうこうというより、人の声を意識する時期です。
人の声に反応したり、親が「バイバイ」と言ったときに手を挙げたりなど人に対する興味・関心がポイントになります。
各項目を子供ができるかできないかの判断基準は以下をご参照ください。
話し言葉(言える言葉)
まずは人に向かって声を出せるかという対人意識が大切です。
言葉としては、まずは基本的な音を出せるかです。
「あいうえお」などの母音や、「ぱ」「ば」など唇を使った音など。
コミュニケーション
例えば抱いて泣きやむ。降ろして泣く。常にではなくていいです。
要は母親の存在によって感情が変わるかということがポイントです。
読み・書き・計算
当然、この時期はまだ字を読み書きすることはありません。
0歳台は、絵本やおもちゃに興味を持って、お父さん・お母さんと楽しく、たくさん目や手を動かすことがポイントになります。
運動
首がすわる、腰がすわる、つかまり立ちなどがポイントになってきます。
手先の器用さ
手先においては「物をつかむ」ことがポイントになってきます。
そして物をつかみ続けることができるかもポイントです。
また、引き出しやフタを開けたがる好奇心も大切です。
生活習慣
ミルクを飲みたがる。食べ物を食べたがる。
逆におなかいっぱいなら食べたがらない。
当たり前のようですが、
食に対する自然な欲求がこの時期は大切です。
人の身体は、その人が食べた物でできています。
おわりに
0歳という時期は、会話ができるわけでもありませんし一緒にキャッチボールができるわけでもありません。
親の働きかけに対して子供がわかりやすい反応を返してくれるわけではない時期です。
そのため子供とどう接したらいいか迷ってしまう時期でもあります。
オムツを替えて「ありがとう」の一言でもあれば、眠さも吹き飛ぶかもしれません。
抱っこをしているときに「ママ大好き」と言いながら抱き返してくれれば腕や腰の痛みも忘れるかもしれません。
けれど、0歳の赤ちゃんはそんなことは言ってくれません。
オムツを替えようとすれば嫌がるし、抱っこをやめようとすれば号泣です。
育児にしんどさを感じるのは自然なことです。
しかし0歳児の赤ちゃんにも変化はあります。
それは小さな変化です。
後の大きな変化のために必要な小さな変化です。
その変化を見逃さないであげてください。
そしてその変化を、褒めてあげてください。
「言葉がわからないから語りかけても意味がない」と思わないでください。
赤ちゃんは、今この瞬間この世界を、自分の母親を、一生懸命感じようとしているのです。
最後になりますが、赤ちゃんや子供の発達は個人差があります。
あくまで参考・目安として考えてもらえれば幸いです。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧