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およそ1歳でできること
個人差はあるものの、
1歳という時期は歩き始め、言葉を話し始めるという様子が印象的な時期ではないでしょうか。
歩くことも話すことも、成長としてはわかりやすくて親としては非常に感動を覚える時期ですね。
しかしながら、
成長の指標がわかりやすい時期であるからこそ、ちょっとした個人差を周りと比べて不安になりやすい時期でもあります。
不安な気持ちはきちんと周囲や家族、専門家に相談することが大切です。
その一方で、お子さん自身のペースを見守ってあげることも大切です。
1歳という時期は、こういった子育ての葛藤を感じはじめる時期でもあります。
分野別の発達の目安
言葉の理解
1歳頃になると物の名前、つまり名詞がわかるようになってきます。
具体的には、物の名前を言うと、それを指させるようになってきます。
名詞のレパートリーは、身近なもので構いません。
普段見聞きする物の名前をわかってくるのが1歳頃です。
より詳しくは以下をご参照ください。
話し言葉(言える言葉)
単語を話せるようになってくるのが1歳頃です。
これはきちんとした言葉でなくてかまいません。
例えばアンパンマンが「あーまん」でもいいです。
その子が言う特定の言葉が、特定の意味を指す。
つまり言葉と意味が結びついてることが重要です。
コミュニケーション
何かをして、その結果として嬉しいことや楽しいことが起こると、それを繰り返す様子が見られます。
例えば子供が「パパ~」と言って、お父さんが「今、パパって呼んでくれたぞ!!」大喜びしていると、子供がその様子をおもしろがってまた「パパ~」と言う。
つまり人とのコミュニケーションにおける因果関係を理解し始めます。
読み・書き・計算
当然ながらこの時期はまだ文字を読んだり書いたりはできません。
この時期の読み書きに関する重要な示唆は、
絵を見てそれが何かわかるということです。
例えば犬の絵を見て犬をわかる。
一見すると単純なことですが、
「絵」という抽象的な情報と実物を結びつけることができるというのは大切な能力です。
運動
1歳頃の運動発達で印象的なのはやはり「歩く」ことでしょう。
1歳は歩行が可能になってくる時期です。
手先の器用さ
手先の発達については「積み木を積む」といった動作が特徴的です。
発達に関する健診なんかでもよくチェック項目として挙がりますね。
生活習慣
個人差はありますが、
1歳頃になってくると食べ物以外を口に入れる機会が減ってきます。
また自分から口を拭いたりと、衛生的な行動が少しずつ出てきます。
おわりに
赤ちゃんや子供の発達は個人差があります。
その一方で、一般的に何歳で何ができるようになるのか。
それを知っていると参考になります。
一喜一憂せず、あくまで参考として考えてもらえれば幸いです。
その他の記事
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧