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4歳児ができること
4歳というのは保育園・幼稚園の年少さんに相当する時期ですね。
4歳という時期は、
子供同士で遊べるという「相互性」が芽生えてくるのが特徴的です。
また、日常生活に関して大人が直接手を貸すことがぐっと減ってきます。
運動面に関してもブランコや滑り台など遊具をそれなり遊べるようになってくる時期です。
まさしく、年少さんとして園生活を送る土台ができてくるわけです。
4歳児の発達の目安
言葉の理解(理解力)
- 助詞の理解
- 左右の理解
- 形容詞が複数種類わかる
- 物とその物の関連用語がわかる
助詞とは「が」や「を」などですね。
これらによる文章の意味の違いを聞き取れていきます。
つまり、
「太郎くんが叩いた」のか、
「太郎くんを叩いた」のか。
この違いがわかるということです。
話し言葉(表現力)
- いろいろな色の名前が言える
- 「~のつく言葉」が、言える
- 空間概念を表わす言葉が言える
- 幼児語が減る
- 両親の名前が言える
「〜のつく言葉」とは、例えば「『あ』のつく言葉」などの言葉遊びのことです。
雨、アイス、アヒル・・・
言葉遊びは単語の一音一音を意識することでできる遊びです。
つまり、今後の文字の学習につながっていくわけです。
人間関係(コミュニケーション)
- かくれんぼを楽しめる
- 負けると、悔しがる
- 自慢をしたり、得意げになる
- 展開を予測する
- じゃんけんやくじ引きで順番を決めることができる
子供は幼い頃、親や先生といった対大人とのコミュニケーションを営みます。
それが次第に成長していき、
対子供のコミュニケーションを行う機会が増えていきます。
大人とのコミュニケーションは、自分に他者が合わせてくれるコミュニケーションでもあります。
一方、子供同士のコミュニケーションは互いに主張したり譲り合ったりとより高度な相互性が必要です。
4歳頃は、この対子供のコミュニケーションが非常に刺激的な時期でもあります。
読み・書き・計算・視覚認知
- 平仮名が10個くらい読める
- 自分の名前(平仮名)が読める
- 言葉の音の数がわかる
- 三角形が書ける
- 5個前後の数がわかる
4歳頃は読み書き計算のはじまりであると言えます。
芽生えはあるもののまだまだ不十分。
あまりプレッシャーをかけずに、
子供が楽しんで取り組めるようにしてあげましょう。
運動面
- 片足ケンケン
- スキップ
- でんぐり返し
- ブランコの立ち漕ぎ
運動面に関して、
「スキップ」はよく見られる項目です。
実生活で必ず必要かと言えば微妙ですが。
いずれにせよ、
片足ケンケンなどバランス感覚がよりいっそうついてくる時期と言えます。
手先の器用さ(巧緻性)
- はさみで形を切り抜く
- 砂場でトンネル作り
- バウンドしたボールをキャッチする
- 黒板にお絵描き
はさみやのりなどいろんな道具を目的にそって使えるようになってくるのが4歳頃です。
自立と生活習慣
- お風呂である程度、自分で洗う
- ひとりで着替えができる
- おおむね自分で食べることができる
- 自分でトイレでおしりを拭ける
- 鼻をかむ
まだ見守りも多々必要でしょうが、
目に見えて自分でやってもらえることが増える時期ではあります。
そのため子供のさせっぱなしになってしまう時期でもあります。
例えば本人としては「おしりを拭いた」と言っていても、不十分なこともあります。
拭き方を教えてあげたり確認してあげたりしましょう。
おわりに
定型発達の傾向を知っていると、子供の成長を客観的に見ることができるようになります。
一方で、子供の発達には個人差があります。
「〜できないといけない」と肩に力を入れず、
あくまで参考として考えてもらえれば幸いです。
年齢別の発達の目安