5歳児の発達

【小児】およそ5歳でできること~子供の発達の特徴と目安~

公開日:2016年12月28日


 
 

5歳児の発達の特徴

5歳と言うのは保育園や幼稚園の年中さんに相当する時期ですね。

5歳になると「赤ちゃん」という印象は抜けてだいぶん「子供」という感じが出てきます。

比較的複雑な文章理解や表現ができ、大人と会話がしやすくなります。

嘘をつけるような言語能力が身に着くのもこの時期です。

じゃんけんやトランプなどやや複雑なルールの下でゲームがいろいろとできるようになってきます。

また、読み書きが始まってくるのもこの時期です。

以下、もう少し詳しくおよそ5歳児のお子さんの発達を分野別に見ていきましょう。

 
 
 

およそ5歳児の発達

言葉の理解(理解力)

  • じゃんけんがわかる
  • 「受け身文」がわかる
  • 位置関係がわかる
  • 疑問詞による質問がわかる
  • 話の時系列がわかる

詳しい判断基準は以下をご参照ください。

 
 

話し言葉(表現力)

話す文章が長くなるだけでなく、抽象的な概念も身についてきます。

  • 理由が言える
  • 動詞の使い分け
  • 特徴から対象を推測する
  • 曜日が7つ言える
  • 数字を逆から言う

 
 

人間関係(コミュニケーション)

  • 遊びに行くとき先に親に言う
  • 他の子を注意する
  • お買い物ができる
  • 交換遊び
  • たくさん取ったほうが勝ち

 
 

読み・書き・計算・視覚認知

  • 平仮名(50音)が読める
  • 単語の意味がわかる
  • 自分の名前が書ける
  • 菱形を見本を見て書ける
  • 1~10の順番がわかる

 
 

運動面

  • ブランコの立ち漕ぎ
  • ボールのドリブル
  • 友達とリレーができる
  • ジャングルジムに登ることができる

 
 

手先の器用さ(巧緻性)

指先の器用さだけの発達というよりは、その器用さを通して活動がより複雑なものになってきます。

  • 紙飛行機を折る
  • テレビやDVDプレーヤーの操作
  • 絵日記を書く
  • コレクションをする

 
 

生活習慣

  • 上着を一人で着る
  • お風呂から上がったら、体を拭く
  • 自分で頭を洗う
  • 買い物でおつりをもらう
  • 他者を注意する

 
 
 

おわりに

子供の発達は個人差があります。
一喜一憂せず、あくまで参考として考えてもらえれば幸いです。

 
 
 

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参考資料

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

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