幼児期の発達

【小児発達】幼児期(0~6歳)のコミュニケーション面の発達

公開日:2018年3月7日

子供の発達は単純にどんな言葉が出ているかとかどんな運動能力があるかだけでは語れません。

どのような物に興味を持っているか。人に対してどのような接し方をしているか。

コミュニケーション面の成長も、子供の発達の状況を知る大切な要素のひとつです。

今日は幼児期(0~6歳)のコミュニケーションの面の発達をみていきます。
 
 
 

0歳前半

 
視線が合う
目安としては3~5秒くらい。目が合う頻度も大切です。

笑いかける
人を見て笑顔になるかどうか。いつでもではなくてもいいですが、それなりに頻度があるかどうか。

追視
追視とは目で追うこと。
おもちゃや人を目で追うような様子があるかどうか。
 
 
 

0歳後半

 
身振りを真似る
拍手(パチパチ)や「バイバイ」など。

人見知り
人見知りも成長の目安です。人の違いを認識している証拠。

大人が指をさした方を見る
相手に興味を持ち、相手が指をさした先に何かあることを理解できなければ、指をさした方を見るという行動は出てきません。
そう考えると、指さした方を向く様子も重要な発達の目安。
 
 
 

1歳台

 
いたずらをする
親が困ったりといった相手のリアクションを目的にいたずらを行う。そんな行動もこの時期から見られます。

指さし
興味のあるものや欲しい物を指さします。

おもちゃの取り合い
子供同士でおもちゃを取り合う行動も、大切な成長の証。
 
 
 

2歳台

 
電話ごっこ
おもちゃの電話やそれらしい物を見立てて、まるで電話で会話をしているようなやりとり。
見立て遊びやごっこ遊びは子供の成長を促します。

赤ちゃんのお世話
人形や年下の子供の世話をしたがるのもこの時期くらいから。

期待する
以前おもちゃを買ってもらった場所に行くとおもちゃを欲しがる。
いつも行っている公園を通ると、今日も遊べると期待する。
親のごまかしやだましが効かなくなるのもこの頃から。
 
 
 

3歳台

 
順番に物を使う
友達と順番にひとつの物を使う。

許可を求める
「食べていい?」「もらっていい?」
許可を求めるのもこの頃から。

自慢
自分が買ってもらった物や作った物を見せびらかしたいのもこの頃から。
 
 
 

4歳台

 
勝ちたがる
ゲームなどで勝敗にこだわるのもこの頃から。負けたくない。

友達複数名でごっこ遊び
1対1ではなく、複数名というのがポイント。

いーれーてー
遊びに加わるとき、「入れて」と言えるのもこの時期くらいから。
 
 
 

5歳台

 
じゃんけん
じゃんけんなど客観的な方法で物事を決めることができるのも4~5歳頃。

シール交換
シールなど自分の持ち物と相手の持ち物の交換遊びが見られるのもこの頃。
特に女の子に多いかもしれませんね。

他の子を注意する
誰かがいけないことをやったとき、それを注意する。
 
 
 

6歳台

 
じゃんけん3回勝負
1回の勝ち負けではなく、3~5回くらいの勝負の合計で勝ち負けが決まる。
そんなちょっと複雑な勝敗がわかるのもこの頃。

トランプのババ抜き
ババ抜きのハラハラドキドキ感を楽しめるのもこの頃から。

共感したり感動する
悲しい話を聞いて悲しんだり、腹立たしい話を聞いて腹を立てたり。
 
 
 
 
 
 
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