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幼児期(0~6歳)の運動面の発達
0~6歳は運動発達も著しい時期です。
赤ちゃん・子供が成長する中で、まずは座る・立つといった基本的な動きを身につけます。
その後に三輪車に乗ったりなわとびを跳んだりと複雑な運動へと移行していきます。
「○○歳で○○ができる」といった目安はたくさんありますが、
いずれも共通するのは特別なことではないということです。
大切なのは子供と向き合うこと。
一緒に遊ぶこと。
何気ない日々のやりとりを大切にすることです。
年齢別の発達の特徴と目安
およそ0歳頃
0歳頃は首のすわりや寝返りがポイントになってきます。
一般的には子供が歩きだすのは1歳前後。
そのため0歳台はスムーズな寝返りや手を使って身体を起こすこと、つかまり立ちなどが主な目安になってくるでしょう。
およそ1歳頃
- 歩く
- 走る
- ボールを投げる
- 物を持ち上げる
- 手をつないで階段を上がる
といったことが1歳頃の運動発達の目安になるかと思います。
詳しい判断基準や内容は以下をご参照ください。
およそ2歳頃
2歳になってくると歩行が少しずつ安定していき、少し応用のきいた動作ができてきますね。
- 階段を上がる
- 両足でぴょんぴょん跳ぶ
- くるっと回る
- ボールをちょっと蹴れる
- 鉄棒などにちょっとぶら下がれる
およそ3歳頃
「3歳で三輪車」、数字の語呂で覚えやすいですね。
- 片足で立つ
- でんぐり返しができる
- 両足をそろえて前に跳ぶ
- 三輪車を漕ぐ
およそ4歳頃
他の人が座って使うブランコに立って乗るのはマナーとして賛否両論あるかもしれませんが、
ブランコの立ち漕ぎは子供のバランス感覚や運動発達を見る方法としてよく使われます。
- 片足ケンケン
- スキップ
- でんぐり返し
- ブランコの立ち漕ぎ
およそ5歳頃
ボールのドリブルやまりつき。
年中および年長さんの代表的な運動動作の1つです。
ジャングルジムの使用なども習熟していきますが、いずれにせよ成長途上ですので安全の配慮してあげましょう。
- ブランコの立ち漕ぎ(よりスムーズに)
- ボールのドリブル
- 友達とリレーができる
- ジャングルジムに登ることができる
およそ6歳頃
単純な運動動作だけでなく、ルールに則って身体を動かす、つまりスポーツがやりやすくなってきます。
- 一人で縄跳びができる
- 自転車(補助輪なし)に乗る
- ボールを連続的につく
- 子供達だけでチーム戦
おわりに
子供の発達には個人差があります。
医学的・発達心理学的には上記のように年齢ごとに発達の傾向が明らかにはなっていますが、
必ずしも発達の目安に個人を当てはめる必要はないでしょう。
発達のペースは人それぞれですから、逐一一般的な目安に当てはまるわけではありません。
発達がゆっくりな時期もあれば急速な時期もあります。
大切なのはその子自身が今どのような発達段階でどのような刺激を必要としているのかということです。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧