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終助詞は何歳から?
終助詞とは文末につき、その文のニュアンスを補足するような助詞のことです。
「ごはん食べたよ~」
「遊園地に行ったね~」
上記のような共感を表す終助詞を使った表現は、個人差はありますが1歳半~2歳以降に見られます。
解説
共有信念の確認に用いられる終助詞
「ワンワンがいるよ~」
「これ美味しいね~」
このような文末の「よ」「ね」などは単独では意味がある言葉というわけではありません。
しかし「これ美味しい」と「これ美味しいね」では微妙に言葉のニュアンスが異なるでしょう。
前者は自身の感情を伝えているだけである一方で、後者は目の前の食べ物が私もあなたも美味しく感じるねという意図、つまり共感の意図がより明確に表現されています。
このように、共感を表す意図として終助詞はしばしば用いられ、日本語の特徴的な文末表現の1つです。
助詞の使用と子供の言語発達
子供の発達支援の手技としてポーテージ早期教育プログラムというものがあります。
子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。
これによると定型発達において助詞が会話の中で使われだすのは2~3歳頃と考えられています。
また心理学評論刊行会の論文によると、特に共感の意味を示す終助詞については1歳半~2歳以降に見られると考えられています。
これらより、言葉の中に助詞が現れるのはおおむね2歳頃からと考えられます。
ただし、幼い頃は助詞を言えてもまだ誤った使い方が目立ちます。
助詞を適切に聞き取り・言えるようになるのはもう少し年齢を重ねてからになります。
助詞の理解と言葉の発達
て・に・を・は(助詞)がわかるのは何歳から?
子供が助詞を間違うときの教え方・対応方法
参考資料
『語用論的アプローチによる言語指導』(一般社団法人 日本特殊教育学会)2022年9月11日閲覧
『自閉症における語用論研究』(心理学評論刊行会)2022年9月11日閲覧