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療育とは?
世の中にはいろいろな仕事があって、自分がどの仕事に就くかというのはなかなか難しい選択です。
世の中の仕事の一つの分野に、障害を持った方の療育に関わる仕事があります。
療育とは障害を持ったお子さんに対する教育・保育・医療・社会的ケアなど様々なサポートをひっくるめて言います。
また特別支援学校や支援クラスなど、
障害を持ったお子さんを対象にした教育のことを特別支援教育と言います。
障害児に関わる仕事は療育(特別支援教育を含む)に携わる仕事と言えます。
ちなみに障害を持ったお子さんとは身体障害や知的障害だけではなく、自閉症やADHD、学習障害(LD)などの発達障害も含みます。
療育に関わる仕事
療育に関わる仕事はどちらかというと特殊な業界で専門的なスキルが必要となる仕事です。
療育に関わる職種はいろいろありますが、どの職種であっても大なり小なり専門的な知識が必要になります。
場合によっては免許や資格が必要になる場合もあるでしょう。
そのため誰もが今日からできるという仕事ではありませんが、
手に職をつけるという意味では不景気な今の世の中では頼りになる仕事とも言えます。
また、療育は人を相手にした仕事ですので
誰かのためになっている、社会に貢献しているという手ごたえを感じやすい仕事でもあります。
療育に関わる仕事はいろいろあります。
どんなものがあるか、見ていきましょう。
どんな職種がある?
特別支援学校の先生
特別支援学校とは一昔前の養護学校のことです。
障害を持った子たちが通う学校です。
学校の先生全般に言えることですが、
教諭は免許をもった正職員の先生です。
教員は教育に関わる人で、必ずしも免許を持っているとは限らないし非常勤の場合もあります。
特別支援クラスの先生
特別支援クラスとは一昔前の特殊学級のことですね。
小学校や中学校にある、障害を持ったお子さんが通うクラスのことです。
特別支援学校の先生とほぼ同じですが、
障害を持ったお子さんだけが通う特別支援学校と
障害の有無に関わらず通う普通小中学校での支援クラスでは仕事内容が微妙に異なるでしょう。
保育士
保育士さんも進路選択によっては療育に関わる職種です。
保育士さんが療育に関わる場合、
普通の保育園に就職し障害を持ったお子さんを担当するパターン
障害者施設などに就職し、障害を持ったお子さんの保育を専門にするパターン
があります。
もっと詳しく:障害児の療育に関わる保育士ってどんな感じ?
幼稚園の先生
幼稚園の先生は正式には幼稚園教諭なんて言いますね。
療育に関わる場合は保育士さんと同様です。
幼稚園内で対象のお子さんを担当するか、施設など専門機関に就職するパターンがあります。
看護師
看護師になって療育に関わるパターンもあります。
この場合は教育よりも医療の面がより出てくるでしょう。
看護師さんが療育に関わるパターンとしては、
・総合病院の小児科
・幼稚園
・保育園
・特別支援学校
・施設
など選択肢の幅は広いです。
共通するのは子供たちが安定した体調で教育を受けられるように医療的ケア・サポートをするという位置づけであるということです。
介護士
介護士さんも看護師さんと同様に、病院や特別支援学校、施設など勤めると療育に関わることになります。
医師
小児科の医者になると療育に関わることになります。
しかしながら職種柄、他の職種と比べると診察や薬の処方が主にはなります。
理学療法士
リハビリ職種の一つです。PTとも言われます。
リハビリと言えば理学療法士を思い浮かべる人も多いでしょう。
足の不自由なお子さんなど主に身体障害のお子さんの療育に関わる職種です。
補足記事:理学療法士とは?
作業療法士
リハビリ職種の一つです。OTとも言われます。
身体障害および発達障害や知的障害など比較的広い分野にて療育を行います。
補足記事:作業療法士とは?
言語聴覚士
リハビリ職種の一つです。STとも言われます。
言葉のリハビリを行います。言葉のリハビリは口のリハビリでもあるので、そこから派生して食べることのリハビリも行います。
発達障害や嚥下障害(食べること)などが対象になります。
補足記事:言語聴覚士とは?
音楽療法士
音楽を通して療育を行います。MTとも言われます。
仕事の上での注意点としては、
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は国家資格を持ったリハビリ職種です。
音楽療法士も免許はありますが、民間資格なので国家資格ではありません。
社会福祉士
こちらは国家資格です。ソーシャルワーカーとも言われますね。
障害を持ったお子さん達のために、どんな法律や制度を活用すればいいのか。
どんな学校や施設を利用すればいいのか。
そういったことをサポートしてくれます。
ちなみにソーシャルワーカーは必ずしも免許がないと名乗れないわけではありません。
ですので現場のソーシャルワーカーは免許を持っている人と持っていない人がいます。
支援員・相談員
療育に関する免許を何も持っていないスタッフの場合、
支援員や相談員などの名称で呼ばれます。
この名称は就職先により微妙に異なります。
施設の正職員になれることもありますが、
施設や特別支援学校の非常勤スタッフになることが多いです。