タバスコは何歳から?
タバスコは調味料であり嗜好品の一種と言えるので、食べなくても特にさしつかえのない食品です。
どうしても子供がタバスコと使いたい場合は、2歳以降にごく少量ずつあげるのが無難と考えられます。
解説
子供の食べ物に味付けをする時期
厚生省の離乳食に関するガイドラインによると、離乳食の完了時期は1歳半頃が一般的です。
離乳食の味付けは素材の味を活かした薄味が基本となります。
もちろん離乳食が完了してからすぐに濃い味や大人と同じ食べ物を食べさせていいわけではありません。
しかしながら、調味料での味付けを考える上で、離乳食が完了しているか否かは1つの目安になるでしょう。
辛さについても、離乳食期は与える必要はなく、それ以後に子供が望んだ場合のみ少量でという考えが無難と言えます。
辛さの目安
唐辛子などの辛さは主にカプサイシンという成分によるものです。
農林水産省のホームページを見ると、
大人の1食あたりのカプサイシン摂取量は最大5mg/kg bwとされています。
つまり体重1kgあたりカプサイシンの摂取量は5mgということであり、
体重が60kgであれば300mgということになります。
ちなみに唐辛子の種類の1つである鷹の爪は1本(1g)あたりカプサイシンを1mgほど含みます。
つまり300mgのカプサイシンとは鷹の爪300本分に相当します。
このように、カプサイシンの摂取量目安である「5mg/kg bw」は、一般的な食生活ではあまり現実的でない数値ではあります。
子供にタバスコを与える場合
タバスコのカプサイシンの濃度はおよそ100~300mg/kgです。
このため、先ほどの鷹の爪の例と同様に、タバスコの数値的な上限を気にしても、その量に至ることほぼないでしょう。
子供にタバスコを与える場合はあくまで少量ずつ、本人が無理なく食べられる量を尊重してあげることになります。
補足記事
参考資料
『Ⅱ離乳編』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『カプサイシンに関する詳細情報』(農林水産省)2018年3月8日検索
『平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要』(厚生労働省)2018年4月22日検索
『カプサイシンに関する情報』(農林水産省)2021年10月30日検索