前回は、銅線と導電スポンジでタブレット画面を反応させてみました。
※この記事は前回の記事の続きです。前回のはこちら。
タブレット用スイッチインターフェース自作3.「指以外で画面を反応させる」
今回はインターフェース自作において重要な、装置の概要の理解について。
指以外でタブレットの画面を意図的に反応させる方法
タブレットは指以外にも、長めに切った銅線のように電荷をある程度含む物質が画面に触れると、画面上の電荷の変化を感知し操作できます。
このことから、
図のように、銅線のつながりを切ったりつなげたりできれば画面を意図的にタッチしたような操作ができると考えられます。
銅線が切断されて短いときは、電荷が少なく画面が反応しません。
銅線がつながると、全体として銅線が長いため電荷が増えて画面が感知します。
スイッチに置き換えて考える
つまり、タブレットを外部的にスイッチで操作するためには図のような装置を作ります。
先端部分のごく近くに装置を作ります。(青い四角の部分)
スイッチを押すことで銅線がつながり、スイッチを離すことで銅線のつながりが切れる。
これにより電荷の量を増やしたり減らしたりして指でタッチした状態を再現します。
つまり、タブレット画面にくっつけている先端部分のごく近くに、スイッチによって接続を入り切りできるパーツをつけるわけです。
これを実現する方法はいろいろあるでしょうが、その1つに「リレー」という電子パーツを使う方法が考えられれます。
電子工作における「リレー」というパーツは聞き慣れない人がほとんどだと思います。
「リレー」については次回以降できちんと解説します。
いずれにせよ、前回までに解説した、「線を意図的にくっつけたり切断したりして電荷に変化を起こす」ことをスイッチで自動化するわけです。
まとめ
タブレット用スイッチインターフェースを自作する場合のポイントは2つです。
- タブレット画面は接地部分の電荷の変化で動作する
- 電荷の変化をスイッチによって意図的に変化させることで指以外で動作させることができる
1つ目は前回までの記事で取り上げました。
そして今回、スイッチを取りつけるための考え方を書きました。
これでタブレット用スイッチインターフェースを自作するための仕組みが理解できました。
次回、これらを実現するにはどんな材料が必要かを考えます。