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短期記憶とは?
短期記憶とは、覚えておける時間が1分程度の比較的短い記憶のことです。
それより長いものは長期記憶に該当します。
例としては単語や数字などを覚えて、30秒程度経ってからそれを言ってもらう場合などが該当します。
解説
分類や位置づけ
記憶の分類の仕方はいくつかあります。
短期記憶は心理学における分類です。
分類の基準としては、保持時間(覚えておける時間の長さ)が基準となっています。
心理学における記憶の分類は以下のようになっています。
- 感覚記憶
- 短期記憶
- 長期記憶
同じく保持時間で記憶を分類する方法として即時記憶・近時記憶・遠隔記憶があります。
ただしこちらは臨床神経学における分類です。
このため感覚記憶・短期記憶・長期記憶とは重複する面もありますが、そもそも分野が異なるため混合しての分類は難しいでしょう。
短期記憶の定義や特徴
感覚記憶・短期記憶・長期記憶は保持時間の長さで分類されたものです。
ただし細かな秒数までは定義がなく、おおむね短期記憶は1分程度の保持時間の記憶を指します。
短期記憶は情報をずっと頭の中で意識していても、一旦意識から外れても、上記程度の保持時間で思い出せれば短期記憶とされます。
他の情報の干渉を問わない点は、臨床神経学における即時記憶と近時記憶の分け方と違う点と言えます。
臨床神経学においては干渉を挟まないものを即時記憶、干渉を挟む場合は近時記憶としています。
短期記憶の例
遠隔記憶の例としては、数字や単語を複数覚えて、それを数十秒後に言ってもらう場合などが該当します。
日常場面だと、家事などこれからすることをいくつか瞬間的に覚えてこなすときなどが該当するでしょう。
その他の記憶の種類
感覚記憶とは?
長期記憶とは?
記憶の分類の一覧
参考資料
『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索
『ワーキングメモリトレーニングと流動性知能』(日本心理学会)2022年8月6日検索
『記憶とその障害』(一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)2022年8月15日閲覧