子供にタピオカドリンクは何歳から?
タピオカの食感により、飲み物でありながらおやつとしての満足感もあるタピオカミルクティー。
ミルクティーに限らず、お店によっては抹茶ラテやイチゴミルクなどバリエーションも豊富ですね。
タピオカドリンクって何歳頃から飲ませて(食べさせて)いいものなのでしょう?
もちもちの食感と弾力のタピオカが入っている飲み物は、窒息なども心配ですね。
あくまで目安ですが、
タピオカドリンクを飲ませるなら早くて3歳以降、
無難にいくなら5歳以降になるかと考えます。
以下、もう少し詳しく。
小さい子供はタピオカを吸える?噛める?
タピオカ自体は主成分がデンプンであり、
おおむね炭水化物の食べ物です。
ミルクティーで糖分なども気になるところですが、
やはり小さい子供にタピオカドリンクをあげる場合、
親が最も心配するのは、窒息のリスクではないでしょうか?
水分の中にタピオカという固形物がある。
ストローでこれらを勢いよく吸い込む。
固形物が混ざった水分を吸うには、ある程度の口腔機能の発達が必要です。
また、タピオカは粒状でありながら弾力性もあります。
タピオカを食べるには誤って飲み込まずに噛むことができる咀嚼能力も必要になってきます。
一般的に子供は1歳前からストローで水分を飲むこと自体は可能になります。
しかしながら固形物が入った水分となると、まだ怖いですよね。
子供の発達を見る検査であるポーテージ早期教育プログラムによると、
2〜3歳頃にストロー飲みが上達してくることが示唆されています。
また厚生労働統計協会にある論文を参考にすると、
臼歯が物を噛むことを営むようになるのは一般に1歳8カ月以降と言われています。
さらに、臼歯が生えそろうのは2歳6カ月~3歳6カ月頃とされてますから、
子供は幼児期後半(3歳~6歳)に咀嚼能力が徐々に習熟していくことが予想されます。
以上のように、
タピオカドリンクを飲むなら3歳以降が1つの目安になりそうです。
子供の窒息事故が心配?
内閣府の調査によると、
飲食物の窒息事故はお餅や団子など弾力があるもの、こんにゃくゼリーや糸こんにゃくなど表面がツルツルしているものが多いです。
窒息事故の多い食品のベスト10にタピオカ自体は入っていませんが、これらの特徴に通じるものがありますね。
厚生労働省の調査によると、
子供の場合、窒息事故が最も多い年齢層は1~4歳の時期です。
だから5歳以降なら安心かと言えばもちろん過信はいけないですが、少なくとも4歳頃までは特に大人の見守りが大切と言えます。
おわりに
ほとんどの食べ物には「何歳以降から」という厳密な決まりはありません。
家庭の方針によって様々でしょうし、
子供のアレルギーなど体質によっても様々です。
タピオカドリンクについても同様で、明確な基準というものはありません。
しかし、目安としては
3歳以降、できれば5歳以降あたりが無難ではないでしょうか。
ただしタピオカドリンクはあくまで嗜好品。
あくまで自己責任の下、日頃の栄養バランスを考えた上で楽しみましょう。
その他の記事
参考資料
『授乳・離乳の支援ガイド』(厚生労働省)2020年2月25日検索
『1歳半児の咀嚼力と養育者の児への食事提供の実態』(厚生労働統計協会)2018年5月6日検索
『歯・口の健康づくりの理論と基礎知識』(文部科学省)2018年8月7日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『幼児の咀嚼機能発達支援を通した口腔機能発達をめざす 食育プログラムの効果』(日本食育学会)2018年10月25日検索
『窒息事故の詳細分析について(食品①)』(内閣府)2019年3月21日検索
『「食品による窒息の現状把握と原因分析」調査について』(厚生労働省)2019年3月21日検索