算数の対象年齢考察

子供が足し算をできるのは何歳から?~発達心理学より幼児期の数概念~

公開日:2019年3月10日


 
 

足し算ができるのは何歳から?

 子供が足し算をできるのは何歳くらいからなのでしょうか。

 個人差や、扱う数の大きさにもよりますが、

 足し算はおおむね5歳半頃からできると考えられます。

 
 
 

解説

足し算ができる年齢

 子供の正常発達を知る検査の1つにKIDS乳幼児発達スケールというものがあります。
 子供の発達を言語や運動、生活やコミュニケーションなど分野ごとに幅広く見ることができる検査の1つです。

 KIDSによると、
 5つ以下の数の足し算ができるのは5歳6カ月頃の発達と考えられています。

 つまり保育園の年中さんないし年長さん頃に相当します。

 ここでいう5つ以下の足し算とは、例えば「1+1」とか「2+3」などを指します。

 計算過程については頭の中で計算しても指を使っても構いません。

 数を足し合わせるというイメージというか概念が備わっていることが大切です。

 
 

子供が足し算をできるようになるには?

 子供が足し算をできないとき、どうやって教えてあげたらいいのでしょうか。

 やはりその子の理解度に合った練習をするということは大切です。

 例えば足し算をするなら、「数を数えること」ができないといけません。

 「数を数える」とは例えば目の前に3個物があってそれが3個とわかることです。

 「数を数えること」ができない子に「足し算」を無理矢理教えても難しいでしょう。

 目の前に3個物があってそれが3個とわかる。
 あるいは5個の物がある中から「3個ちょうだい」と言ったらちゃんと3個くれる。

 足し算を行うなら、その土台として10個くらいまでの数を数える数概念の力は必要でしょう。

 
 
 

まとめ

  • 足し算はおおむね5歳半頃にできると考えられます。
  • 足し算を行うためには、数を数えることができる必要があります。
  • 「数を数える」とは、目の前の物が何個か答えることができる。あるいは「○○個ちょうだい」と聞くとその個数を正しく選べることを指します。

 以上を踏まえ、具体的な足し算の教え方を見ていきます。

 
 
 

子供への足し算の教え方

 
 
 

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