赤組・白組がわかるのは何歳から?
運動会などで多用される「赤組・白組」といったチームの概念がわかるのは何歳頃かなのでしょうか?
個人の勝ち負けではなく、チームとしての勝敗に興味を持ち感情を共有できる。
個人差はありますが、赤組・白組といったチーム戦の理解は4歳後半頃から芽生え始めます。
解説
チーム戦がわかる時期
子供の発達を見る検査に、津守式乳幼児精神発達質問紙というものがあります。
子供の発達を全体的に見ることができる問診形式の検査です。
これによると、赤組・白組というチームに分かれた際の勝敗の理解はおよそ4歳6か月頃に理解できると考えられています。
また類似した質問紙であるKIDS乳幼児発達スケールにおいては、チーム戦に対する勝敗の理解は4歳9か月頃に芽生えると考えられています。
チーム戦の勝敗理解は抽象的な概念なので検査によって多少のずれはありますが、おおむね4歳後半頃には理解が芽生えることが予想できるでしょう。
チーム戦の理解と子供の発達
赤組・白組といったチームに分かれて勝敗を競えることは、子供のコミュニケーション面の発達と言えます。
子供は成長する中で勝ち負けに対する感情が芽生えていきます。
あまりに極端な場合(過剰な癇癪を起すなど)は考えものですが、ある程度の「勝って嬉しい」「負けて悔しい」は大切な感情です。
そしてこういった勝敗に対する感情が「個人」から「集団」へと拡大していきます。
例えば団体戦であるリレーで自分は追い抜かれる、つまり「負け」であっても、最終的にチームのアンカーが1位でゴールすれば自分のチームは「勝ち」です。
このような状態の中で「自分のチームが勝ったんだ」と理解できることは広い視野で勝敗を見ることができているということです。
チーム戦での勝敗の理解およびそこから芽生える感情は、幼児期に大切なコミュニケーション面の発達の1つと言えるでしょう。