言葉の対象年齢考察

電話番号を子供が覚えるのはいつから?何歳から?|言葉の発達

公開日:2023年6月10日


 
 

電話番号を覚えるのは何歳から?

 よく使う電話番号を子供が暗記できるのは、目安としては5~6歳頃です。

 ただし近年は家に固定電話がない家庭も多いでしょうし、番号は登録してからかけることが多いでしょう。

 このため、子供が電話番号を覚えておくという状況は少ないかもしれません。

 
 
 

解説

電話番号を覚えることができる時期

 子供の発達を見る検査に、ポーテージ早期教育プログラムというものがあります。
 子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。

 上記によると、子供が自分の家の電話番号を言えるのは5~6歳頃の発達と考えられています。

 
 

生活に関する知識の発達

 冒頭で述べた通り、近年は固定電話の電話番号を覚えておくという機会は少ないでしょう。
 このため、「5~6歳頃には家や親の電話の番号を覚えさせないといけない」というわけではありません。

 あくまで、「もしも電話番号のようなよく使う数字の羅列があって、それを習慣の中で覚えるなら」という話です。

 これを踏まえ、もう少し視野を広げて子供の発達を見てきます。
 5~6歳頃は電話番号のような生活に関わる知識が身についてくる時期です。

 例えば自分の家の住所や住んでいる場所はその典型でしょう。
 番地も含めた自分の家の住所がわかったり、「自分は東京に住んでいて、おじいちゃん達は福岡(あるいは九州)に住んでいる」といったことがわかる時期です。

 また、今日は何月何日何曜日かということもわかりはじめる時期です。
 日付の概念に伴い、自分の誕生日なども把握できるでしょう。

 自分の家からよく遊ぶ公園までの道のりを覚え、その道のりを口で説明できる言葉の力も身についてきます。

 このように、5~6歳頃は自分の置かれている状況やその知識に興味を持ち、理解でき始める時期です。

 もちろん、住所や誕生日は自力で答えを導き出せる類の知識ではありません。
 誰かに教えてもらって知るという経験が必要です。

 住所や誕生日を「教え込む」必要はありませんが、「会話の中で話題として出す」ことは大切でしょう。

 
 
 

参考資料

-言葉の対象年齢考察

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