地図がわかるのは何歳から?
子供が地図を(なんとなくでも)わかるのは何歳頃からなのでしょうか?
子供の成長(発達)には個人差がありますし、興味の向き方も千差万別です。
そのため厳密な年齢設定はないのが前提ではあります。
それでも目安となる時期を強いて挙げるとするならば、
子供が地図に興味を覚えるのは6歳頃からと考えられます。
また学校で地図帳を使った学習は小学校5年生頃から始まります。
解説
子供の地理的概念の発達
個人差はありますが、子供は5~6歳頃になると、自分の家の住所や都道府県といった地理的な概念に対する芽生えが見られ始めます。
この頃になると、例えば「お母さん達は東京に住んでいるけれど、おじいちゃんの家は福岡だね」といった地理的な説明がなんとなく通じるようになっていくと考えられます。
子供の発達を見る検査である津守式乳幼児精神発達質問紙によると、
自分の家の住所がわかりはじめるのは5歳頃、家から学校など知っている道順を言葉で説明できるのは6歳頃の言語発達と考えられています。
また、学童期を対象にした言語発達検査であるLCSA(学齢版 言語・コミュニケーション発達スケール)では、簡単なイラストで描かれた街並みを使った問題が含まれます。
「~の向かいの家」「~の右を通って」など地図を想定した言葉の聞き取り課題があり、学童期の言語発達において地図の理解は特徴的なものの1つと言えるでしょう。
地図に興味が出始める頃
同上の検査やその他の発達検査を踏まえると、地図に興味を持ち始めるのは6歳頃からの傾向と考えられています。
この頃になると地図を見ながら特定の場所と別の場所の位置関係を考えることができるようになってくるでしょう。
地球儀を小学校で使う時期
以上のように、地理的な概念への芽生えが出てくるのは幼児期後半ないし就学前後であることがわかります。
しかしながら、実際に地図帳などを活用した学習はもう少しあとの時期になります。
文部科学省によると、実際に地図帳を使った学習を行うのは小学校5年生頃からです。
小学校で社会を習う時期
参考資料
『小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 社会編』(文部科学省)2022年1月9日検索