特別支援学級と特別支援学校の違い
特別支援学級とは、普通小学校の中に設けられた、特別な支援が必要なお子さんが通う学級です。
特別支援学校とは、障害などにより特別な支援が必要なお子さんが通う学校です。
特別支援学級は「特別支援クラス」や「○○学級」といった名称で呼ばれることもあります。
一方で特別支援学校は一昔前の養護学校を指します。
お子さんの発達の状況に合わせて選択していくことになります。
特別支援学級と特別支援学校の解説
制度上の基準
どういった子が特別支援学級に通い、どういった子が特別支援学校に通うのかといった明確な数値的基準はありません。
多くの場合はその子の状況を見ながら、医師や保育園の先生、ソーシャルワーカーなどの意見を参考に家族で選択していくことになります。
また初めは普通小学校の特別支援学級に通い、ある年から特別支援学校に転校するといったケースもあります。
お子さんのそのときの状況を汲み取って無理のない選択をすることが大切です。
実際の目安
特別支援学級に通うか特別支援学校に通うかの実際的な判断基準はその子の生活の自立度が大きく関わると言えます。
勉強がどのくらいできるかできないかよりも、
一人で着替えることができるか、トイレに行けるか、食事を摂れるか。
こういった実際的な生活にどのくらい手助けが必要かがポイントになってきます。
なぜかと言えば特別支援学級と特別支援学校では生徒一人当たりの教師の数も、生活支援の介入度合いも異なるからです。
特別支援学校のほうが生活支援がより濃厚です。
そのため、
日常生活はおおむね自立しており学業や複雑な集団行動面に支援が必要な場合は特別支援学級、
日常生活の手助けがより必要である場合は特別支援学校が視野に入ります。
おわりに
特別支援学級と異なり、特別支援学校は送迎がある場合が多いです。
特別支援学校は普通小学校と比べれば数が少なく、家からの距離が遠くなりがちですが、送迎があるぶん登下校の心配は減るとも言えます。