心の理論の解説

心の理論と実行機能は社会経験で補われる?|外側前頭前野皮質の働き

公開日:2022年1月17日


 
 

社会経験を積むこととコミュニケーション

 人間は社会経験を積み重ねることで、より少ない脳の負荷でコミュニケーションを行えると考えられます。

 新しい環境では何かと気を遣いますが、慣れてくるとそういった気苦労も減っていくものです。

 これらは言葉にすると当たり前のように感じます。
 しかしfMRIにおける外側前頭前野皮質の働きなどを踏まえると、興味深い現象ではあります。

 
 
 

解説

心の理論と実行機能

 相手の状況や心情を推察する能力の1つに「心の理論」があります。
 心の理論が人のコミュニケーション能力の全てを表すわけではありませんが、相手の誤信念を理解する能力が人間にとって大切な能力です。

 心の理論は実行機能との関連性が指摘されており、その人の実行機能の状態が心の理論の理解に影響していると考えられています。

 つまり相手の状況や心情を推察するためには、ワーキングメモリーの更新や自身の反応の制御など、いわゆる頭の回転が必要であるかもしれないということです。

 
 

実行機能への依存

 心の理論に関する問題を解くとき、子供のほうが大人よりfMRIにおける外側前頭前野皮質の活性が強かったそうです。

 これより、子供のほうが心の理論を使うときに実行機能の力に依存していることが考えられます。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『心の理論の生涯発達における実行機能の役割』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『幼児版ストループ課題の作成』(公益社団法人 日本心理学会)2021年11月6日検索

『幼児における「心の理論」と実行機能の関連性 : ワーキングメモリと葛藤抑制を中心に』(一般社団法人 日本発達心理学会)2021年11月6日検索

『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索

『幼児における「心の理解」の指標としての嘘をつく行為と葛藤抑制能力との関連』(公益社団法人 日本心理学会)2021年11月8日検索

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