非認知能力を高めるゲーム(静止活動)
心の道具箱(Tools of the Mind)とは、非認知能力や実行機能を高めると考えられている幼児教育カリキュラムです。
心の道具箱には複数の活動がありますが、そのうちの1つが静止活動です。
音楽や教師の合図で動きを止めるゲームを通して、子供の落ち着きなどを促していきます。
日本の遊びである「だるまさんが転んだ」に共通する点も見受けられます。
解説
遊びの概要
任意の合図で身体の動きを止めることをゲーム感覚でやっていきます。
合図は指導者の口頭指示だけでなく、音楽や歌、サインなど様々なもので行います。
ゲーム感覚で子供達に能動的に静止する経験を積んでもらいます。
サイモン・セッズ
これを応用した遊びとして、「サイモン・セッズ」があります。
サイモン・セッズは心の道具箱固有の活動ではなく、海外のありふれた子供の遊びの1つですが、非認知能力に通ずる部分があります。
まず一人、「サイモン役」を決めます。
サイモン役の人は様々な指示を出し、他の人は従います。
サイモン役は指示を出す際、必ず「サイモンセッズ(サイモンの命令)○○」と言います。
例えば「サイモンセッズ、右手を挙げて」「サイモンセッズ、椅子に座って」
周りの人は、「サイモンセッズ」と言ったときの指示しか聞いてはいけません。単に「右手を挙げて」などの指示に従うと負けです。
心の道具箱(Tools of the Mind)とは?
参考資料
『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索
『実行機能を高める「心の道具箱」(Tools of the Mind)の実践 小学校知的障害特別支援学級での取り組み』(福岡教育大学学術情報リポジトリ)2022年7月30日検索
『「心の道具箱」のカリキュラムは幼少期に自己調整力と学力を向上させる 』(龍谷大学研究部)2022年7月30日検索
『Tools of the mind』2022年7月30日検索
『Tools of the Mind という幼児教育プログラムについて(その1)』(思いつくまま気の向くまま・・・)2022年7月30日検索
『Tools of the Mind : Vygotskian approach to early childhood education / E. Bodrova, D.J. Leong.』(ResearchGate)2022年7月30日検索
『Tools of the Mind Getting to Know Us:Kindergarten』(3rd Grade Reading Success Matters)2022年7月30日検索
『幼児期の非認知能力と実行機能の関連における研究の現状と課題』(北海道教育大学学術リポジトリ)2022年7月30日検索