公的機関の医療情報を参考に、子供の病気や怪我について家庭でできることや対応方法をまとめます。
頭部打撲の判断基準
家で様子を見る場合
以下のような場合は
家で様子を見ながら、必要があれば病院の診察時間に合わせて診察を受けましょう。
- すぐに泣き、泣き止んだ後は機嫌が良い。食欲もある
- 意識や目、手の動きに異常がなく、普段を変わらない
- 会話を普段通りできる
すぐに病院に行ったほうがいい場合
以下のような場合は
すぐに病院に連れて行きましょう。
- 何度も吐く
- 呼吸が荒かったり、いびきをかく
- 意識がない
- ぼんやりして放っておくと眠ってしまう
- 光をまぶしがり、嫌がる
- 手足の動きが悪い、痙攣がある
- 打ったところだけでなく、頭全体を強く痛がる
- 物が見えなかったり、二重に見えたりする
症状の見方やポイント
転んだり、走り回って頭をぶつけたり。
子供が頭部を強く打撲すると、非常に心配なものです。
やはり脳がある「頭」の怪我は後遺症などもよぎり親としてもそわそわしてしまいます。
しかしながら、
頭部打撲から脳に重大なことが起こる可能性は、大人よりも子供のほうが低いとされています。
もちろん状況にもよるのでしょうが、
頭部打撲が心配なのは子供よりもむしろ大人のほうなのですね。
家での対応方法
頭を打ってこぶができた場合、
濡らしたタオルなどで冷やします。
3~7日程度で軽いものであれば自然にひいていきます。
一方で、
こぶが大きくなる場合は受診が必要になります。
また、
普段の生活場面で頭をぶつけてしまわないような家具の配置や対策も重要です。
例えば家具の角にはクッションを貼ったり、まだ子供が小さい場合は階段や危ないスペースには入らないよう柵を設けるなどです。
おわりに
頭部打撲を未然に防ぐには生活環境を整えることが大切です。
それに加え、普段から落ち着きのある生活を指導することも大切です。
家の狭いスペースでも走り回る、親が言っても聞かないでは、いずれ転んだり頭をぶつけたりといった可能性はあります。
危ない物に対して親が「危ない」と言ったときに、素直に聞ける躾というか親子の関係性を築くのが、ある意味で一番の事故防止になるでしょう。
補足記事
参考資料
『もしものときの救急車の利用法』(政府広報オンライン)2020年7月9日検索
『子供の救急対応マニュアル』(医療ネットみえ)2020年7月9日検索
『子供の急病対応』(広域災害救急医療情報システム)2020年7月9日検索