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ボキャブラリースパートとは?|語彙の爆発期と子供の言葉の発達

公開日:2021年8月30日


 
 

ボキャブラリースパートとは?

 ボキャブラリースパートとは、言葉の数が急速に増えていく時期のことです。
 幼児期の言葉の発達過程の1つになります。

 それまではゆっくりと増えていた子供の言葉が、ある時期から急激に増え始めます。

 
 
 

解説

ボキャブラリースパートの時期

 日本コミュニケーション障害学会の論文によると、ボキャブラリースパートは1歳後半頃から見られると考えられています。

 ボキャブラリースパートの期間はそれまでとは比べ物にならないペースで子供の言葉が増えるため、「語彙スパート」や「語彙爆発」、「言葉の爆発期」などとも俗に言われます。

 
 

ボキャブラリースパートの前兆

 あくまで目安ではありますが、子供が話せる言葉(表出語彙)が50語を超えたあたりからボキャブラリースパートは始まっていきます。

 この頃は「これは?」「なに?」など周囲の物の名前をしきりに聞く様子が見られます。
 まさに知的好奇心が旺盛な時期と言えるでしょう。

 このように、子供が「な~に?」と周囲に聞く様子と、言葉の増加には密接な関係があります。
 物の名前をしきりに聞く子供の言動は、言葉が増える前兆の1つと言えます。

 
 

ボキャブラリースパートはどんな感じか?

 ボキャブラリースパートが始まる前の言葉の増加は非常にゆっくりです。
 また定着のしにくさもあり、覚えたと思った単語が消えていることもあります。

 目安としては、ボキャブラリースパートが始まる前は1週間に3語ほどのペースで言葉を獲得していきます。

 これがボキャブラリースパートが始まると1日に10語ほどの言葉を獲得してくと考えられています。

 
 
 

参考資料

『感覚器の成長・発達』(バイオメカニズム学会)2021年8月3日検索

『0歳児の言語習得と四肢運動の発達』(バイオメカニズム学会)2021年8月11日検索

『前言語期の音声発達』(日本音声言語医学会)2021年8月13日検索

『〈コミュニケーション障害と発達心理学の接点〉1語発話期後半にみられるボキャブラリー・スパートをめぐって』(日本コミュニケーション障害学会)2021年8月25日検索

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