話題の継続性とは?|
言葉の発達における「話題の継続性」とは、文字通り今話している話題に沿って会話を続けられる言葉の力を指します。
人との会話における話題の継続性はおおむね4歳頃から見られると考えられています。
解説
言葉の発達における「話題の継続性」
会話のおいて話題に沿って話すことは重要です。
話題から逸れる・話題がとんでしまう自分中心の会話では、他者とコミュニケーションを取ることは難しいでしょう。
幼児期の言葉の発達において「話題の継続性」の有無は重要な観点の1つと言えます。
発達には個人差があるのであくまで目安ですが、子供は1歳頃から単語を話し2歳頃には2語文を話せるようになっていきます。
そして文章で話すことは3歳あるいは3歳後半頃から可能になっていきます。しかしながら子供はすぐに話題に沿った話ができるわけではありません。
3歳前半頃は話題が逸れる発話傾向が比較的多く見られます。その後3歳後半になるにつれて上達していき、4歳頃には「話題の継続性」が獲得されていきます。
「話題の継続性」の例
話題の継続性が獲得されていない、つまり話題が逸れる子供の会話の例としては以下のようなものがあります。
子供がかくれんぼについて説明します。「隠れたところを探して、そのあとおつかいに行って、くだものは……」
上記はかくれんぼの話から自分の話したいこと・話せることに話題がとんでしまっています。
逆に話題の継続性が獲得されている発話は以下のような例があります。
子供がお風呂の入り方について説明しています。「洋服脱いで、お風呂にジャポーンって入って、そのあと身体洗って……」
上記はお風呂の手順について話題が逸れることなく説明できています。
幼児の話し方でよくある特徴一覧
参考資料
『質問―応答関係検査1―検査の作成とノーマルデータ―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧
『質問―応答関係検査2―質的分析と会話能力の段階設定―』(日本音声言語医学会)2023年11月13日閲覧