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離乳初期(5~6か月)とは?|離乳食の始め方と進め方 発達の目安

公開日:2021年8月18日


 
 

離乳初期(5~6か月)とは?

 離乳初期とは定型発達において生後5~6か月に相当する離乳の最初の段階です。

 この時期は「捕食機能獲得期」「嚥下機能獲得期」とも呼ばれます。
 食べ物を口の中に取り込み、それを飲み込むことを覚える基礎の段階です。

 
 
 

解説

意義

 離乳初期は飲み込むことや食べ物の舌触り・味に慣れる段階です。

 生まれたばかりの赤ちゃんは、舌挺出反射(ぜつていしゅつはんしゃ)と呼ばれる固形物が口に入った時に舌で押し出す反射が備わっています。
 舌挺出反射は5~6か月頃に減弱あるいは消失していくので、これは離乳開始の目安の1つとなります。

 舌挺出反射は固形物をまだ食べることのできない生後間もない赤ちゃんにとっては体を守ることにつながりますが、物を食べる月齢になると当然ながら妨げとなります。

 このように、赤ちゃんは生後5~6か月頃から少しずつ食べ物を取り入れていく準備が整っていいきます。

 
 

機能

 離乳初期のポイントは食べ物を口の中に取り込み飲み込むことです。
 このためには上下の唇にて口を閉じることが大切です。

 生まれたばかりの赤ちゃんは母乳やミルクなど、口に何かをくわえたまま栄養を摂取します。つまり口が開いている状態です。

 しかし食べ物を食べる場合は、口を閉じる必要があります。
 口を開けたまま食べ物を飲み込むことが難しいことは大人でも実際にやってみるとわかります。

 離乳初期は食べ物を口の中に取り込み飲み込むための口腔機能を練習していきます。
 具体的には下記のようになります。

  • 下唇を内側に入れ込むことができる
  • 口を閉じたときに、舌先が口から出ないように維持できる
  • 飲み込むために食べ物を口の先から喉の方へ送り込める
  • 顎や唇を意図的に閉じることができる
  • 上唇でスプーンの上の食べ物をこすり取ることができる

 以上のような点に着目しながら、離乳食を食べさせてあげましょう。

 
 

離乳食の内容

 このように離乳初期は食べ物を取り込み飲み込む段階です。
 このため物を噛むこと(咀嚼)はまだまだ未熟です。

 離乳食はなめらかにすりつぶしたペースト状の物を中心に準備します。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『授乳・離乳の支援ガイド(2019)』(厚生労働省)2020年2月25日検索

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