場面緘黙

場面緘黙(選択性緘黙)とは?|症状の例・評価・治療方法

公開日:2023年9月30日


 
 

場面緘黙とは?

 「場面緘黙(ばめんかんもく)」とは、特定の場所で一貫してしゃべることが難しい状態のことです。

 ICD-10やDSM-5にも記載されている医学的な用語であり、診断名です。

 全ての時・場所で話せないのではなく、場面によって発話の困難さが異なる点が最大の特徴と言えます。

 
 
 

解説

場面緘黙の概要

 場面緘黙は特定の場所で一貫して発話困難を示す疾患のことです。

 場面緘黙における「発話の困難さ」とは、「全くしゃべることができない」状況から「小声なら話せる」など幅があります。

 また緘黙が生じる場面は人によって様々です。
 典型的な例としては、家では普通に話せるけれど学校ではしゃべることができないといったパターンです。

 
 

場面緘黙と選択性緘黙の違い

 「場面緘黙」と「選択性緘黙」は同じ意味と考えていいでしょう。
 日本語訳の仕方の違いです。

 従来は「選択性緘黙」という邦訳が比較的見られましたが、近年は「場面緘黙」が適切であるという風潮が見られます。

 その背景には冒頭で述べた通り、場面緘黙は場面によって発話に困難さが表れる疾患です。
 決して本人がわざとしゃべらないようにしているわけではありません。

 人によってとらえ方は様々でしょうが、「選択性緘黙」という名称は「緘黙を選択している」という印象がなくはありません。

 このため近年は「場面緘黙」という名称が実態を表せているのではないかという考えに至っています。

 DSM-5でも同じ理由で「elecive mutism」から「selective mutism」へと名称が変更されています。

 
 

定義・診断基準

 
 

有病率(出現率)と性差(男女比)

 
 

発症年齢

 
 

症状の例

 
 

診断

 
 

初回面接の内容

 
 

家族歴

 
 

発達障害の合併

 
 

予後

 
 

評価方法(SMQ-J)

 
 

治療・アプローチ

 
 
 

参考資料

『場面緘黙(選択性緘黙)の多様性—その臨床と教育—』(日本不安症学会)2023年7月22日閲覧

-場面緘黙

テキストのコピーはできません。