ストラテジートレーニングとは?
ストラテジートレーニングとは、ワーキングメモリのトレーニング方法の分類の1つです。
「ストラテジー」という言葉は「方略」「戦略」といった意味であり、要するに「作戦」や「コツ」といったニュアンスです。
ストラテジートレーニングはワーキングメモリに記憶するコツを学んでいきます。
解説
トレーニング内容
ストラテジートレーニングではその課題に対してワーキングメモリを使う際のコツを学習していきます。
具体例としては、単語をたくさん覚えるような課題ならば、それら単語にまつわるストーリーやイメージを思い浮かべながら記憶すると忘れにくくなります。
このように、課題や問題ごとにワーキングメモリを活用しやすくするストラテジー(コツ)を知り、使っていきます。
ストラテジートレーニングの特徴
ストラテジートレーニングはその性質上、同じストラテジーが使える場面では有効ですが、そうでない場合は効果はありません。
当然と言えば当然ですが、単語をたくさん覚えるコツを習得しても、数学の計算能力が上がるわけではありません。
ストラテジートレーニングは限られたシチュエーションの問題解決には効果を発揮しますが、応用が利きません。
もちろん、だからストラテジートレーニングが無意味かというとそうではなく、要は使いようであるということです。
ワーキングメモリのトレーニング方法
参考資料
『実行機能の初期発達,脳内機構およびその支援』(心理学評論刊行会)2021年11月6日検索
『ワーキングメモリトレーニングと流動性知能』(日本心理学会)2022年8月6日検索
『発達障害のある児童のワーキングメモリは改善できるのか–広汎性発達障害のある児童を対象とした試み』(東北福祉大学機関リポジトリ)2022年8月6日検索
『Training of Working Memory in Children with ADHD』(ResearchGate)2022年8月6日検索
『前頭前野とワーキングメモリ』(日本高次脳機能障害学会)2022年8月6日閲覧
『記憶とその障害』(一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)2022年8月15日閲覧