助詞「を」を言えるのは何歳から?
子供が文を話す際、助詞である「を」を含めた表現を習得できるのは6~7歳頃からと考えられます。
この時期になると、例えばお母さんが男の子を起こしている絵を見て、
「男の子を起こす」
と助詞を含めた文を言えると考えられます。
解説
対格を表す格助詞「を」
構文(文を作る)において助詞を正しく理解し使用することは重要です。
助詞はそれ単体では意味はありませんが、文全体の意味や関係性を表すからです。
そして格助詞とは、主に名詞に付き文中の関係を表します。
格助詞の1つである「を」は対格を表します。
対格とは動詞の作用を受ける対象を示し、つまり目的語に「を」は付きます。
定型発達における助詞の表出の獲得時期
定型発達において子供は比較的早期、2歳頃から助詞を使った文を話し始めます。
しかし最初の内は誤用や省略も目立ち、助詞をしっかり習得できているかと言えば疑問が残ります。
日本教育心理学会の論文に、子供の助詞の習得について研究したものがあります。
この研究では子供が助詞を習得する過程を段階的に分析しています。
これによると、助詞「を」を可逆文でも正答できたのは5歳児群42%、6歳児群72%、7歳児群89%だったそうです。
このように、6~7歳頃は助詞「を」を習得できる時期の目安と言えるでしょう。
保育園・幼稚園の年長、あるいは小学校1年生くらいの時期に相当します。
参考資料
斉藤佐和子(2002)『健常幼児の格助詞と態の表出 ―構文検査 (斉藤私案) を使用して―』(日本音声言語医学会)2025年12月28日閲覧
池弘子(1982)『助詞の習得過程』(一般社団法人 日本教育心理学会)2025年12月31日閲覧
西川朋美、青木由香(2020)『日本生まれ・育ちのJSLの子どもの格助詞の産出 ―記述式テストで見られたモノリンガルとの違い―』(公益社団法人 日本語教育学会)2026年1月10日閲覧

